ABCAサブファミリータンパク質(ABCA1,ABCA7)の機能解析
Project/Area Number |
14780489
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松尾 道憲 京都大学, 農学研究科, 助手 (00335308)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ABCタンパク質 / ABCA1 / ABCA7 / コレステロール / 脂質 / 動脈硬化 / アポリポタンパク質 / ECD / タンジール病 / NBF |
Research Abstract |
アポリポタンパク質AIとの相互作用に関与すると考えられる、ABCA1タンパク質の2つの細胞外領域(ECD-1,ECD-2)の機能を詳細に調べるため、ECDを大腸菌で発現させ、精製した。ECD-2は単独では発現しないが、ECD-1との融合タンパク質として発現させることに成功した。これを親和性クロマトグラフィーで精製することができた。ABCA1のN末領域が翻訳後切断を受ける可能性を検討するため、N末端領域とECD1を動物培養細胞(HEK293細胞)で発現させ、膜画分に局在することを示した。N末端領域が切断を受ける可能性を示し、さらにECD1がジスルフィド結合によって他のタンパク質と相互作用して、膜画分に留まる可能性を示唆した。 ABCA1とABCA7の機能を調べるため、全長タンパク質をそれぞれ動物培養細胞で発現させ、相互作用する分子、コレステロール、リン脂質の細胞外への排出活性を検討した。PDZタンパク質の1つα1-syntrophinがABCA1のC末端と相互作用することを見いだし、α1-syntrophinがABCA1の分解を抑制することで、apoAI依存的なコレステロール排出を促進することを明らかにした。また、ABCA7をHEK293細胞で発現させると、ABCA1と同様に細胞膜上に局在し、細胞からのapoAI依存的なコレステロール、リン脂質の排出が観察されることを明らかにした。さらに、ABCA7のスプライシングバリアントを単離し、バリアントが小胞体に局在してコレステロール、リン脂質排出には働かないことを示した。このことから、選択的スプライシングがABCA7の翻訳後制御に関わる可能性を示唆した。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)