ハナバチ類における社会性の起源:発現遺伝子解析とフェロモン分析によるアプローチ
Project/Area Number |
14F04386
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Ecology/Environment
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川北 篤 京都大学, 生態学研究センター, 准教授 (80467399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GROOM SCOTT 京都大学, 生態学研究センター, 外国人特別研究員
GROOM Scott 京都大学, 生態学研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2016: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | シオカワコハナバチ / 社会性 / コハナバチ科 / トランスクリプトーム / フェロモン / ハナバチ / 発現遺伝子 / トランスクリプトーム解析 / フェロモン分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、社会性の有無について種内で多型が見られるシオカワコハナバチを用いて、多型をもたらす遺伝子的背景の解析を行った。シオカワコハナバチの札幌集団では、同じ集団の中で、メスが働き蜂を生産して社会性の巣を作る場合と、単独のまま繁殖を行う場合がある。春世代のメスはすべて単独性であるが、夏世代では多型が現れる。シオカワコハナバチの札幌集団の春世代のメス、夏世代の単独性メス、夏世代の社会性巣の女王および働き蜂からRNAを抽出し、次世代シーケンサーによって分析して発現遺伝子のプロフィールを比較したところ、春世代のメス、夏世代の女王、夏世代の単独性女王それぞれが明確に異なる独自の遺伝子発現プロフィールをもっていることが分かった。特に夏世代の女王のそれは、他の2つのものと比べて顕著に異なっていた。現在、これらの違いがどのような遺伝子によってもたらされているのかを解析している。 一方、発現遺伝子の差がどのような表現型の違いとして現れているのかを明らかにするため、今年度はメスの体表炭化水素のGC-MS分析も行った。その結果、女王においてのみ分泌量が多いとみられる物質があったが、その物質が巣内でどのような役割を果たしているのかについてはまだわからない。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)