Project/Area Number |
14F04715
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Polymer chemistry
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
遊佐 真一 兵庫県立大学, 工学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LIU HUIHUA 兵庫県立大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014 – 2015-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2014: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | ポリイオンコンプレックス / 高分子電解質 / ブロック共重合体 / 精密ラジカル重合 / ドラッグデリバリーシステム / 天然高分子 / 生体適合性 / ホスホリルコリン |
Outline of Annual Research Achievements |
癌に対して薬物療法を効果的に行うには、体内での目的部位への薬物送達と薬剤の徐放が鍵となる。薬物キャリアとしてサイズが100mm程度の粒子を用いると、腫瘍組織に取込まれるが、取り込まれた粒子は漏出せずに滞在する。この現象はEPR効果として知られている。反対電荷を持つブロックに電荷を持たない水溶性ブロックを導入したジブロック共重合体を水中で、混合すると水溶性のポリイオンコンプレックス(PIC)ミセルを形成する。ポリマーの分子量制御によりPICミセルのサイズは数10~100mmに調節できる。カチオン性キトサンは酵素により体内で3~30日で分解される。したがってキトサンを含むPICミセルは体内で分解されることで、内包薬物を徐放すると期待される。さらにキトサンを含むPICミセルのサイズを100mm程度になるように分子量を制御することでEPR効果が期待される。本研究では生体適合性のアニオン性ジブロック共重合体を制御ラジカル重合法で作製し、カチオン性キトサンと水中で混合することでPICミセルを形成する。この会合体中への電荷を持つ薬剤や核酸などの取込挙動と、体内を想定したinvitroでの分解挙動について調べることを目的とした。 目的達成のため、側鎖にベタイン構造のホスホリルコリン基を含む親水性ポリマー(PMPC)を制御ラジカル重合法で合成した。PMPCは中性の水溶性ポリマーで極めて生体適合性が高く、体内で異物として認識されない。今後PMPCを高分子型連鎖移動剤として用いてアニオン性モノマーを重合することで、PMPCを含むアニオン性ジブロック共重合体を合成し、カチオン性キトサンと水中で混合することでPICミセルを形成させる。このPICミセル内部に電荷を持つ薬物またはデオキシリボ核酸などを取込ませ、その徐放性について調べることでキャリアとして利用できるのかを確認できる。
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Research Progress Status |
事業廃止のため記入しない
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Strategy for Future Research Activity |
事業廃止のため記入しない
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