希少なO-I結合を有する1価のヨウ素試薬を活用した新規反応開発
Project/Area Number |
14J00054
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
奥村 壮太 大阪大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ヨウ素 / キノキサリン / フェニレンジアミン / アルキン / 酸化的環化 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者はこれまでに次亜ヨウ素酸tert-ブチル (t-BuOI) を活用した様々な新規反応を開拓してきた。この知識と基盤を基盤とし、新たな有機合成法の開発として、アルデヒド触媒と水によるオレフィンのジヒドロキシ化、およびHantzschエステルを活用したオレフィンの逆Markovnikov型ヒドロヨウ素化を見出すことを目的とした。その研究過程で、o-フェニレンジアミンと電子不足アルキンに対して次亜ヨウ素酸tert-ブチルを作用させることにより酸化的[4+2]環化反応が進行し、電子求引基が置換したキノキサリンが得られることが判り、その合成法の開発について特に精力的に取り組んだ。一価のヨウ素反応剤である次亜ヨウ素酸tert-ブチルを用いることで本反応を誘起することに成功したが、収率の向上には至らなかった。しかし、ヨウ素反応剤の精査の結果、三価の超原子価ヨウ素であるヨードベンゼンジアセタートを活用することにより反応効率を高めることができた点は非常に評価できる。本手法は幅広い基質に適用可能であり、様々な電子不足なキノキサリンを合成できることを示した。また電子求引基が置換したキノキサリンを簡便に合成できる手法は開発されていないことから、本系は合成化学上優れた手法であると言える。今後より詳細な反応機構の解明、光化学材料や電子輸送材料等への応用が課題となるが、研究は概ね期待通りに進展したと考えられる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)