アニマシー知覚に基づいた自閉症児童における社会認知特性の解明と支援方法の構築
Project/Area Number |
14J00828
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Special needs education
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
渥美 剛史 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | アニマシー知覚 / 比較認知科学 / 運動知覚 / 自閉症 / 学習支援 / 発達障害 / ニホンザル / 発達心理学 / 目標帰属 / 社会的帰属 |
Outline of Annual Research Achievements |
アニマシー知覚とは、観察対象の形態的特徴にかかわらず、その動きからある行動や行為のような生物性情報を認識する現象である。このことは、我々ヒトにおける他者の行動や行為の認識が、運動情報の知覚に根ざすことを示している。近年活発に研究されている自閉症では他者の行動や行為のような社会的刺激の認知に変容がみられることが知られており、その基礎的過程の解明は重要である。また自閉症における認知的・神経学的変容を明らかにする足がかりとして、障害モデルとして利用可能なヒト以外の動物における行動学的実験系を確立することは不可欠である。本研究では、自閉症者の学習支援と並行し、ヒト以外の霊長類であるニホンザルを対象としたアニマシー知覚を分析した。 採用第2年度では、自作の学習支援プログラムにより、自閉症当事者個々人へ適した支援を行った。特に社会的コミュニケーションスキルの向上を目的として、他者の行動を模倣するという課題を実施した。数回に渡る課題実施の結果、笑っている様子を示す場合では大きく口を開けるなど、表情の模倣に一部改善がみられ、訓練の有効性がみとめられた。 またサルを対象とした研究では、ニホンザルにおけるアニマシー知覚を分析した。アニマシー知覚とは、物体運動から目標指向性のような、他の生き物の行動予測に必要な情報を認識することである。報告者は、ヒトの幼児期においてみられるリーチング反応のような、アニマシー知覚を生じる物体運動への特異的な反応がサルにおいてもみられるということを発見した。またさらなる実験では、サルがヒトと同様に、刺激中の文脈に依存して目標試行的な物体運動を認識していることを見出した。これらのことは、ニホンザルが自閉症モデル動物として適していることを示唆している。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)