Project/Area Number |
14J01090
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Education
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 伸尚 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 制度主義 / フレネ教育 / 新教育運動 / オルタナティブ教育 / 実践記録 / 精神分析 / 精神療法 / ラカン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、制度主義教育論の実践者の側に焦点を当てて調査を継続した。つまり、前年度は困難をかかえた子どものモノグラフ(生活記録)の記述にラカン派精神分析の諸概念が活用されていることに着目したが、その際になぜ、どのような歴史的な経緯でこの記述実践を一連の教師たちが始めたのかは詳らかに出来なかった。この点に関してまず、先行するフレネ教育における自由テキストの実践と並行的に論じうることを示唆した。すなわち自由テキストが子どもの興味・関心を出発点に文章が綴られ、それらが集団的な吟味を経て文集に編み上げられるのと同様に、モノグラフは教師が気になる子どもの様子を記述してそれを集団で検討し出版する行為と位置づけられる。また同時に、教師の実践的な養成と関連させられていることが分かった。ただし、そこで分析の対象となってくるのはフロイトの症例記録と同じように、ある教室空間における個人の「欲望」の有り様であって、とくに教師―生徒、生徒同士の人間関係が日常の諸活動のなかでどのように編み直されていくかに焦点化された。以上の点を含めたモノグラフ実践の諸特徴と教育運動上の発生過程について、フランス教育学会にて口頭発表した。 次に、前年度に引き続き、フレネ教育を実践に取り入れている日本のオルタナティブ・スクールへの参与観察・インタビュー調査を行った。とくに実践者であるスタッフの資質および資質形成がどのようになされているかについて考察し、関西教育学会にて口頭発表をした。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)