マックス・ヴェーバーの中国歴史社会論の射程 -- 「契約」概念を手掛かりに
Project/Area Number |
14J01132
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of thought
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
羅 太順 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 封建制 / マックス・ヴェーバー / オットー・ブルンナー / 社会学 / M・ヴェーバー / 契約 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究で設定した二つの課題は、第一に、ヴェーバーが西洋の前近代社会を如何に理解していたかを検討することと、第二に、ヴェーバーが中国の前近代社会を如何に理解していたかを検討することである。 第一の課題を遂行するために、昨年度西洋中世学会にて発表した内容に基づき、今年度はオットー・ブルンナーについての研究を加え、ヴェーバーとの比較検討を行った。両者はヨーロッパの特殊性を見出すために共通の問題意識を持っていた。そして、彼らはともに中世社会を研究対象とした。しかし両者は部分的に共通点を持ちながらも、中世から近代への連続性に関しては意見を異にした。ブルンナーは「近代」を異質的と見なし、ヨーロッパを古代から十八世紀末まで繋がる精神的基盤にその統一性を見出した。それに対し、ヴェーバーは古代を異質的であるとし、中世と近代への連続性の中で、ヨーロッパの特殊性を見出した。両者の決定的な相違点はやはり近代への姿勢にあった。ブルンナーはペシミスティックな近代観をもち、こうした「近代」の中で「幻影」を保つことを志向した。ヴェーバーは、ともにペシミスティックな近代観をもちつつも、「鉄の檻」から「脱呪術化」できる方策を必死に探した。以上の内容を『ソシオロジ』に投稿した。 第二の課題を追究するために、昨年度国際ワークショップにて発表した内容に基づき、今年度は滋賀秀三と瞿同祖についての研究を加え、ヴェーバーとの比較検討を行った。この部分に関しては来年度引き続き検討し、博士論文に反映する予定である。 そのほか、中国のヴェーバー研究の第一人者である蘇国勳の論文を邦訳することによって、最新のヴェーバーの中国論への批判を検討した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)