分析単位としての「会話」 -日常に生じる会話終結場面の体系的記述から-
Project/Area Number |
14J01218
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Linguistics
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
居關 友里子 筑波大学, 人文社会科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 会話 / 終結 / 境界 / 活動 / 単位 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である本年度は、日常生活の中に生じている多様な会話終結場面の記述を取りまとめ、ここから、会話に相当するまとまりが参与者によってどのように見出されているのかについて考察することを目指し研究を進めた。記述対象の多様性を確保するため、日常会話場面、制度的場面という軸による区分に加え、参与者同士の接触の切断のあり方、および会話の活動としての性質という観点を新たに取り入れ、分析対象の多様性が保たれるよう工夫した。 従来の先行研究が着目することの多かった終結が生じる直前のやり取りだけでなく、主に当該場面全体を通した終結に向けた組み立てに注目し、終結の合意を形成するための組み立てが、会話の全体を通した組織においてなされていることを事例分析より示した。さらに当該会話と同時に行われている他の活動、あるいは当該会話の前後に行われた活動が、当該会話の終結のあり方に影響していることを指摘した。 これら多様な終結のあり方には一貫して観察される特徴が見出されたため、これらの特徴は分析単位「会話」を認定する基準の一つとして扱い得るものであると考えられる。しかし相互行為者が実際に体験する会話は、単位として切りだすことがそぐわない性質のものとして生じていることが多くあることも分析からは示唆された。このような問題を考慮し、本研究では会話を単位として機械的に切り出すための基準を示すという形ではなく、各会話場面の終結を捉える際の観点を整理しまとめることとし、成果は博士論文として筑波大学に提出した(『日常生活に生じる会話終結の記述―活動の連続からみる会話の組織―』)。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)