Project/Area Number |
14J02221
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小林 史治 新潟大学, 自然科学系, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2015)
|
Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | 原子核構造 / 中性子過剰核 / 不安定原子核構造 / クラスター相関 |
Outline of Annual Research Achievements |
中性子過剰な不安定原子核では、安定核では見られない特異な現象が数多く議論・示唆されている。その中の一つにダイニュートロン相関というものがある。これは自由空間では束縛しないスピン0ペアの二中性子が無限核物質の低密度領域や有限原子核中の核表面付近で強い空間的な相関を持ち、一つのサブシステム(クラスター)のように振る舞うというものである。このダイニュートロン相関は核表面付近の余剰中性子の運動を考える上で重要になりうるが、既存の枠組みが非常に限られた原子核にしか適用できずごく一部の原子核でしか研究なされていない。原子核中におけるダイニュートロン相関の普遍的な性質を明らかにするためには、多様な構造を持つ原子核を系統的に研究し定量的に議論する必要がある。 そこで我々はそのための新たな枠組みを、反対称化分子動力学(AMD)と呼ばれる、特に軽い質量数領域の原子核の様々な構造が統一的に記述できるモデルを核表面付近の二中性子の運動を詳細に記述できるように拡張することで構築した。この手法は特に適用範囲が限られないためダイニュートロン相関の研究の進展が大きく期待される。 本年度は、原子核の記述から解析・議論までの本手法の流れを完成させた。そしてこの枠組みの有用性およびそこから得られた新しい示唆を示すための論文執筆を行った。そこでは中性子過剰核の一例として10Beを取り上げ8Be芯周りの二中性子の運動を詳細に議論した。その結果から、芯の構造変化(特に変形)がダイニュートロンの形成度合いに強く影響を及ぼしうるということをあらわに示した。この結果は、芯の変形などが考慮されてこなかった既存の枠組みでは示され得なかったものであり、さらには変形構造を持つものがむしろ大半を占める原子核系におけるダイニュートロン相関の性質の多様性に繋がりうる非常に興味深いものである。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(8 results)