Project/Area Number |
14J02401
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Polymer chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
加藤 亮祐 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 不斉リン原子 / 環状ホスフィン / 円偏光発光 / キロプティカル特性 / 円二色性 / 環状化合物 / クラウンエーテル / ホスト-ゲスト化学 / P-キラルホスフィン / 不斉リン化合物 / ホスファクラウン / 環状リン配位子 / キラル化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
以前の報告からキラル二級ビスホスフィンと剛直な骨格を有する求電子剤を希薄条件化で反応させると、2:2環化体が優先的に得られることが分かっている。そこでビフェニルやトラン、1,4‐ビス(フェニルエチニル)ベンゼンといった大きな共役系を有する求電子剤を用いた、キラル大環状化合物を合成し、不斉リン原子由来のキラリティーと共役系ユニット由来の光学特性に起因するキロプティカル特性を調べた。 いずれの化合物も環化収率10%から20%程度で得られ、カラムクロマトグラフィーや再結晶といった簡便な操作によって単離可能であり、酸素や水に対しても安定であった。得られた環状化合物に対し単結晶X線結晶構造解析を行ったところ、4つのリン原子の絶対配置や目的とする環構造の形成が確認され、化合物は結晶状態において少し捩れた箱型構造を有していることがわかった。 一方、溶液状態における円二色性スペクトルの結果から、不斉リン原子由来の局所的なキラリティーが共役系リンカーに誘起され、その吸収帯に明確なコットン効果が観測された。 さらに、1,4‐ビス(フェニルエチニル)ベンゼンをリンカーに有するとき、高い蛍光量子収率と円偏光発光特性の両立が観測された。これは溶液状態において2枚の大きな共役系がキラルな高次構造を形成したために生じたものと考えられる。 この化合物群はキラルな内部空孔を有するキラルホスト分子としてだけでなく、優れた円偏光発光材料としての応用が可能であり、大変意義深いものと考えられる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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