美術館展示と鑑賞体験-大正期の「美術」鑑賞制度の変容に関する東西比較交渉研究
Project/Area Number |
14J03001
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Fine art history
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安永 麻里絵 筑波大学, 芸術系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2016: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2015: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 近代美術史 / 博物館学・展示論 / 仏教美術 / 文化人類学 / 美術史 / 美術館博物館学 / 20世紀 / 日本:オランダ:ドイツ:アメリカ / 美術館展示論 / Karl With / 20世紀 / 日本:ドイツ:オランダ |
Outline of Annual Research Achievements |
採用第三年目にあたる平成28年度には、前期にはオランダのアムステルダム大学人文学部美術史学科においてとくに19世紀以降のオランダにおけるインドネシア美術研究と植民地政策の関連について調査研究を行った。これを踏まえ、後期にはこれまでの研究を博士学位請求論文「『展示不可能なもの』の展示 カール・ヴィートのアジア美術研究における美術史学と人類学」にまとめ、東京大学総合文化研究科に提出した。本論文はドイツの美術史家カール・ヴィート(Karl With, 1891-1980)が1910年代から1920年代初頭にかけて取り組んだアジア美術研究を対象とし、その美術史学的方法論と美術館展示における実践の特質を分析するものである。1913(大正2)年にヴィートが日本で行った仏教彫刻研究を手がかりに、美術様式論や仏像写真を介した東西美術史学の学術交差を明らかにするとともに、オランダにおける調査を踏まえ、ヴィートのインドネシア美術研究において人類学や考古学などの隣接諸領域の視点から美術史学的方法論の再構築が試みられていく過程を明らかにした。とくに、1930年代にインドネシアが欧米の観光地化が進む過程でイメージ伝播装置として機能したことが1970年代以降の文化人類学の立場から指摘されてきたグレゴール・クラウゼによるバリ写真については、その初版本編集者としてのヴィートの役割を再考しつつ、異文化の美術研究と観光産業、あるいは植民地の文化保護政策と芸術研究が孕む矛盾がどのように生成されたかを明らかにした。これらの矛盾を踏まえてヴィートが、岡倉天心らによるボストン美術館の仏像展示のヨーロッパへの影響を相対化しつつ、アジアの仏教美術という本質的に西洋美術と異なる美術を西欧観衆に向けて提示するための実験的試みとして、文化人類学的視点と美術史学的視点を融合させた美術館展示を試みていたことを明らかにした。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)
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[Journal Article] A Trifurcate Crossing between the Traditional and the Modern: Karl With's Study in Japanese Buddhist Sculpture and Histories of Art in Japan2016
Author(s)
Noriko Hiraishi (ed.), Introduction by Irmela Hijiya-Kirschnereit, with contributions by Keiichi Aizawa, Kensuke Chikamoto, Muneo Kaigo, Yuki Murakami, Marie Yasunaga, Noriko Hiraishi, Niels H. Bader, Yutaka Tsujinaka, Frank Kaeser, Dinah Zank, Martha-Christine Menzel, et al.
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Journal Title
Ruptures and Continuities of Japanese Modernization: Perspectives on Japan's Modern Transformation
Volume: 1
Pages: 85-102
Related Report
Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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