Project/Area Number |
14J03449
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Meteorology/Physical oceanography/Hydrology
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
水林 啓子 創価大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 有色溶存態有機物 / 海洋光学 / サンゴ礁生態系 / モンスーン季節 / 有色溶存態有機物(CDOM) / 光学特性 / アジアモンスーン / 季節変動 / 紫外線放射(UVR) / 熱帯 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請研究は、サンゴ礁生態系における有色溶存態有機物(CDOM)の光学特性を明らかにすることを目的とし、現場観測と培養実験を組み合わせて、CDOMの光化学特性と光生物学特性について明らかにしようとした。特に、アジア特有の北東モンスーン季節と非モンスーン季節に注目し、2つの季節間のCDOMの光学特性の違いについて比較した。 まずCDOMの光化学特性を明らかにするため、吸光特性、蛍光特性、化学組成の解析を行った。その結果、モンスーン季節に増加するCDOMは、主に陸上植物由来のLigninを多く含むCDOMの流入によるものであることが明らかとなった。さらに、CDOMの吸光特性が蛍光特性および化学特性(特にLignin含有率)とともに変動することがわかった。 一方、CDOMの光生物学特性は、CDOMに対する光とバクテリアの影響を培養実験によって評価した。その結果、北東モンスーン季節の有無によりCDOMの挙動が異なり、光分解・バクテリア分解・バクテリア生産の影響をわけて評価することは難しく、本研究で明らかにすることはできなかった。しかし、CDOMの光生物応答が季節によって異なることが明らかとなり、それはCDOMの光化学特性すなわち質の変化に起因することが示唆された。 従来、捉えどころのなかったCDOMの存在(吸光特性)が、蛍光特性や化学特性と共変動する関係にあるということを明らかにした本研究の成果は、様々な分野にも応用できることが期待される。光学特性は衛星データを活用され、広範囲の海洋の炭素概算が可能になるかもしれない。今後は、海洋の物質循環の観点から、定量的評価も行う必要がある。しかし、CDOMと溶存炭素(DOC)の比率が季節や場所によって異なるため、今後も様々な海域で継続的な調査が必要であると考える。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)