外界の運動を明瞭に知覚するための視覚情報処理の計算メカニズムとその神経基盤
Project/Area Number |
14J03550
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
村井 祐基 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 時間知覚 / 位置知覚 / 視知覚 / 心理物理学 / 文脈効果 / fMRI / 運動知覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
注目している刺激の時間特性や空間特性に関する知覚が、時間的に前後、あるいは空間的に周囲にある刺激に影響される効果を文脈効果と呼ぶ。本年度は、時間長および位置の知覚における文脈効果を心理物理学実験によって検討した。 複数の時間長の刺激を交互に呈示すると、刺激の時間長が事前に呈示した刺激の時間長の平均に近づいて感じられる(中心化傾向)。第一の研究では、刺激の時間スケールや呈示する感覚モダリティを系統的に操作しながら中心化傾向の定量化を行った。結果、1秒以下のミリ秒単位の時間長では視覚刺激に対しては大きな中心化傾向が観察された一方、聴覚刺激に対してはほとんど観察されなかった一方、1秒以上の秒単位の時間長では感覚モダリティによらず一定の中心化傾向が観察された(Murai & Yotsumoto, 2016b)。この結果は、中心化傾向をもたらす機序がミリ秒単位の時間長処理においては感覚情報処理系に、秒単位の時間長処理においては感覚モダリティ非依存のより高次の認知過程に存在することを示唆している。 第二の研究では、物体の周辺にある運動情報が物体の視覚定位に与える影響について心理物理実験によって検討した。実験では、物体の運動が位置の知覚に影響を与えるフラッシュ・ドラッグ効果とフラッシュ・ラグ効果という二つの錯視の同時測定を行った。実験結果と計算論的モデリングを組み合わせ、両錯視の時間特性が視覚野のなかでも特に運動情報を処理するMT野ニューロンの集団応答特性によって説明できることを明らかにした(Murai & Murakami, 2016)。 これらの研究は、英語原著論文2報(ともに筆頭著者)として出版された他、投稿中論文2報(ともに第二著者)に加え、専門学会における受賞2件(日本視覚学会・日本基礎心理学会)、日本学術振興会育志賞、東京大学総長賞などとして評価を受けた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(22 results)
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[Presentation] Perceived time fluctuates at around theta rhythm.2016
Author(s)
Shima, S., Murai, Y., Hashimoto, Y., Yuasa, K., & Yotsumoto, Y.
Organizer
Vision Sciences Society 16th annual meeting
Place of Presentation
St. Petersburg, FL, U.S.A.
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