"異質性を含み込んだ「コミュニティ」の条件"に関する調査研究
Project/Area Number |
14J03614
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
阪口 毅 中央大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2014: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 都市コミュニティ / 市民活動 / エスノグラフィ |
Outline of Annual Research Achievements |
筆者は、2007年10月より、東京のインナーエリア・新宿大久保地域をフィールドとして、市民グループ「共住懇」およびその関連活動への参与観察/参加型アクション・リサーチを継続してきた。筆者は、担い手たちの入れ替わりという初期シカゴの文脈における生態学的変動、構造化と流動化を繰り返す諸組織・集団の制度的連関、さらに人々の結集の焦点となる象徴の複数性に関するデータを収集することで、大久保地域と「共住懇」の変動という歴史社会的文脈のなかで生起する「集合的な出来事」の意味を捉えようとしてきた。 そのための方法論については、前年度の取り組みにおいて「活動アプローチ」として定式化を図った。そしてこの過程で、“異質性を含み込んだ「コミュニティ」の条件”をめぐる本研究の課題を、「都市コミュニティ」の移動性(mobility)と領域性(territoriality)の両義性の問題として再規定することとなった。 今年度の研究拠点となったのは、受入研究者が主宰する、中央大学社会科学研究所の研究チーム「3.11以降の惑星社会」であった。研究会での議論において、筆者の研究課題である「都市コミュニティ」の移動性と領域性の問題に取り組むための認識論の錬成を試み、この成果を『中央大学社会科学研究所年報』に論文として発表した。 調査に関しては、引き続き、新宿大久保地域と市民グループ「共住懇」への参与観察/参加型アクション・リサーチを継続し、活動の担い手たちの相互行為やネットワーク形成に関するデータの収集を行った。また「共住懇」の生態学的変動と活動の歴史的展開に関するデータの再分析を行い、本研究が焦点を置くべき「集合的な出来事」の特定を進め、この成果を『日本都市社会学会年報』に論文として発表した。 そしてこれらの認識論・方法論を基礎として、都市エスノグラフィを執筆した。その成果は今後広く発表する予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)