Project/Area Number |
14J03755
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
European literature
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
金 志成 早稲田大学, 文学研究科, 特別研究員DC2
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Project Period (FY) |
2014
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ウーヴェ・ヨーンゾン / 戦後ドイツ文学 / 詩学 / 物語論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本採用期間における主な研究活動に、研究奨励費を使用した二週間のドイツ滞在(5月21日から6月4日)がある。渡航の第一の目的は、5月22日から25日にかけてロストックで開催されたウーヴェ・ヨーンゾン・ゲセルシャフト主催の本国際学会への参加があった。ここで現在進行中の全集プロジェクトや、2012年にロストックに設立されたばかりのアーカイブ整理の進捗状況を把握できたことは、本研究において実際的な収穫であった。さらに、アクチュアルなヨーンゾン研究の状況における自身に研究の位置づけも明確となった。本国際学会が作家の生誕80周年/没後30周年を迎えて「ウーヴェ・ヨーンゾンとカノン」をテーマに掲げていること、またゲゼルシャフトの目下の主な活動が包括的な全集の公刊プロジェクトに向けられていることに象徴されるように、各発表者の報告は作家の「カノン化」を意識した上での実証主義的な研究(アーカイブに残された手紙や蔵書を用いた作家の交友関係や影響関係の分析)が大半を占めることとなった。これは、あくまでも作家のテクストに限定し、物語手法や創作方法を分析する本研究とは異なる方法論である。本研究は本来、特別研究員の応募書類で強調していたように、日本という外国の地の利を活かした、ドイツ本国とは異なる視点を提示することを目的としており、方法論的な差別化を熟考する機会となった。渡航の第二の目的は、郷土作家の一面をも持つヨーンゾンが自身の小説の舞台とした北ドイツの諸都市(Güstrow, Schwerin, Wismar, Klütz)を訪問すること、なかでも主要な舞台のモデルとなったKlützに所在するウーヴェ・ヨーンゾン文学資料館を訪問・研究することであった。本資料館には作家の手稿や創作過程の資料が遺されており、本研究の課題である作家の「詩学」の検討にとって有用な研究が行えた。
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Research Progress Status |
研究課題が完了となったため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究課題が完了となったため、記入しない。
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