寄主によって運ばれる寄生蜂ギルドの多様性情報が解き明かすイネウンカ類の移動圏
Project/Area Number |
14J03756
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Plant protection science
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
三田 敏治 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター 生産環境研究領域, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | アジア / 水田 / 天敵 / 生物多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
【海外調査】2014年7月にベトナム科学技術院の協力のもとベトナムで採集を行った.調査にあたっては関係省庁より採集許可を事前に取得している.当初渡航を計画していたフィリピンでは,協力を得ている国際イネ研究所のカウンターパートと日程が合わず,実施に至っていない.生物多様性条約の名古屋議定書が発効したため,多少実施時期が遅くなるとしても慎重に計画を進めるべきであると判断した. 【国内調査】海外飛来性ウンカ類の飛来時期(5-6月),カマバチ類の寄生率が高い8―9月下旬に九州一円で調査を行った.また,ヒメトビウンカの寄生者を対象として,5月に西表島で,10月に宮城県,秋田県で調査を行った. 【種分類】この場ではトビコバチ科の進捗状況を述べる.カマバチ類に寄生する分類群について,東アジアより新たにHelegonatopus属を見出した.日本ではヒメトビウンカに寄生するH. dimorphusが優先しており,九州北部ではトビイロウンカよりCheiloneurus exitiosusも稀に得られることが明らかになった.後者はベトナム,ラオスでも新たに見つかった.これらの属ではカマバチ幼虫だけでなく繭に対しても寄生が見られるため,ウンカ類に多少運ばれるとしてもそれほど影響を受けていない可能性がある. 【遺伝的集団構造解析】ヒメトビウンカに寄生するクロハラカマバチのCOI遺伝子領域に基づいて,日本海沿岸地域の遺伝的多様性とその地理的分布の傾向を検討した.その結果,日本の東北地方までは大陸系の遺伝子型が優先するが太平洋沿岸地域ではそれらが見られないこと,北海道では日本固有の遺伝子型の頻度が高く,大陸系の遺伝子型がほとんど見られないことが明らかになった.中国を飛び立ったヒメトビウンカは北海道まで到達していないと考えられており,その寄生者の遺伝型多型からも同様の傾向が示唆された.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)