現代メキシコ村落における聖像と人の関係にみる宗教実践の人類学的研究
Project/Area Number |
14J04008
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cultural anthropology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川本 直美 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | メキシコ / モノ研究 / ケア / カトリック祭礼 / 聖像へのケア / 民衆宗教 / ローカル・ポリティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
採用2年目における主要な研究活動は、メキシコ合衆国ミチョアカン州にあるT村での長期フィールドワークである。11ヶ月間は現地で調査を行ない、残りの1ヶ月は日本でデータの分析を行なった。このフィールドワークでは、特に研究目的①「聖像というモノと人間の関係を明らかにすること」の達成のために必要なデータを中心的に収集した。 T村には、祭りの主催や聖像の管理・世話の責を担う「世話人」という宗教的役職がある。ニーニョ・ディオス(幼子イエス)像世話人の任期は1年で、像はその期間世話人の自宅に安置される。世話人は自宅を一般開放し、そこに村の内外から参拝者がやってくる。参拝者は世話人の自宅へ行くと、その腕にニーニョ・ディオス像を抱くことができる。フィールドワーク中はニーニョ・ディオス像が安置されている住民の自宅に通った。そこでは、信者がニーニョ・ディオス像の世話といった日常的な実践を介してモノである聖像とどのように関わっているのかを微細に観察した。T村での実践をみてみると、その特徴として聖像と身体的な接触を持っていることが挙げられる。採用1年目の研究までは、宗教実践を駆動する信者とモノである聖像の間に存在している親密な関係に本研究では着目していた。採用2年目の調査によって、その信者と像の関係がいかに形成されているのかを具体的に明らかにできた。本研究からは宗教における「触れる」という行為、経験の重要性を指摘することができた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)