漢から魏晋にかけての皇太后臨朝称制と王朝権力構造の変遷
Project/Area Number |
14J04166
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of Asia and Africa
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平松 明日香 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 皇太后 / 宦官 / 外戚 / 尚書台 / 養子 / 臨朝称制 / 尚書 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、本年度は、5月に論稿「後漢安帝期における宮廷勢力の変容と順帝擁立クーデタ」を『東洋学報』に投稿した。続いて、8月に返却された査読結果をもとに、2016年1月に論稿を再投稿した。この際に、タイトルを変更したほか、査読で指摘された、鄧太后臨朝称制期(105~121)における宦官擡頭の程度を過小評価していた点に関して、多少修正を加えた。いまだ掲載には至っていないが、修正作業は概ね順調に進んでいる。 また、7月には論稿「後漢代における外戚政権と尚書台」を脱稿した。本稿は、後漢代における尚書台を、人事という面から再検討したものである。この結果、あくまで人事面から見た限りでは、外戚政権は共通して「側近官」を有効利用していたが、政権によっては尚書台の掌握を度外視することもあったことを明らかにした。本稿は、独立した論文として掲載することはできなかったが、本年度、本研究員が京都大学に提出した博士論文の一部となった。次に、本年度12月に提出した博士論文の概要を示す。 博士論文中で、本研究員は、両漢代における皇太后、外戚、宦官を通時的に論じると共に、中央政権を構造的に考察するため、尚書台を中心とした外戚と士人官僚との関係も可能な限り再現した。これにより、王朝中枢部の権力構造が家族中心の形態から、より官僚を主体とした構造へ脱却していく過程を描き出すことができた。以上の内容が認められ、2016年3月に博士学位を取得した。 次いで、博士論文中では中央の政治状況のみに主眼を置いて論じていることに鑑み、博士論文提出後に、漢代における民間の養子状況を考察し、3月に六朝史研究会にて発表を行った。この発表内容は今後、学術雑誌に投稿する予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)
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[Presentation] 漢魏養子攷2016
Author(s)
平松 明日香
Organizer
東北中国学会大会
Place of Presentation
天童温泉 滝の湯(山形県・天童市)
Year and Date
2016-05-29
Related Report
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[Presentation] 両漢養子攷2016
Author(s)
平松 明日香
Organizer
六朝史研究会
Place of Presentation
京都大学総合人間学部(京都府・京都市)
Year and Date
2016-03-12
Related Report
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