日本海拡大前後における東北日本弧形成テクトニクスの精密解析
Project/Area Number |
14J04823
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Geology
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
細井 淳 茨城大学, 理工学研究科(理), 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 東北日本 / 新第三紀 / 火山活動 / 堆積盆 / 回転運動 / U-Pb年代測定 / FT年代測定 / テクトニクス |
Outline of Annual Research Achievements |
日本海拡大前後の東北日本弧形成テクトニクスを実証的に再構築することを目的とし,野外地質調査を中心とした研究を遂行した.研究対象地は日本海拡大前後の地層が分布する背弧側の出羽山地(山形県酒田市周辺)を中心とし,その他に島弧中軸側の奥羽脊梁山脈(岩手県和賀郡西和賀町周辺)にて研究を実施した. 1.背弧側の出羽山地(山形県酒田市周辺) 野外地質調査によって得られたデータに基づき,まず層序を再検討した.次に堆積相解析を実施し,堆積物の堆積環境や堆積メカニズムを推定した.火山岩・火山砕屑岩類については,堆積相とその分布から,水中溶岩噴泉型の古火山活動を復元できた.背弧側地域では,複数地域の同時代の堆積物から同様の古火山活動が推測されている.日本海拡大に伴い,背弧側では溶岩噴泉型の火山活動が盛んであった可能性が高い. 2.島弧中軸側の奥羽脊梁山脈(岩手県和賀郡西和賀町周辺) 本地域はこれまでの研究によって,既に古火山活動と堆積盆発達史を構築済みである(細井・天野,2013_地質学雑誌).そこで次にテクトニクスとその詳細な時代枠組みを構築するため,放射年代測定と古地磁気・岩石磁気測定を実施している.放射年代測定は主要な層準から年代測定用の試料を採取し,計7試料,㈱京都フィッション・トラックに測定を依頼した.本測定の一部は産業技術総合研究所の中嶋健博士および㈱京都フィッション・トラックの檀原徹博士,岩野英樹博士との共同研究である.既に得られた一部の年代データは,層序に矛盾ない年代値を示し,高精度の年代層序構築が期待できる.古地磁気・岩石磁気測定の結果からは,15Ma頃に約45°反時計回りの回転運動を明らかにした.回転運動が起こった時期はテクトニックな早い沈降と爆発的な火山活動が起こった時期である.回転運動が火山活動と堆積盆の発達に影響を与えたことが分かった.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)