Project/Area Number |
14J04909
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
井上 将文 北海道大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
Fiscal Year 2014: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
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Keywords | 東郷実 / 農業植民論 / 政友会 / 札幌農学校 / 植民思想 / 植民政策 / 帝国議会 / 立憲政友会 / 北大図書館北方資料室 / 北海道大学大学文書館 |
Outline of Annual Research Achievements |
「政党政治家の植民思想に関する研究」を研究課題に据える報告者は、特別研究員(DC2)の採用以来、札幌農学校(現北海道大学)出身にして、代議士として植民政策の立案・実践に深く関与していた東郷実の農業植民思想及びそれを重要な要素とする彼の農業文化思想の解明に取り組んできた。結果、申請者は平成27年11月に博士論文『東郷実と帝国日本』を北海道大学大学院文学研究科に提出し、平成28年3月24日、博士(文学)を取得した。 本研究を通じて申請者は、東郷実が自身の農業植民思想を形成・展開過程の検討を通じて、戦前日本における政策課題としての植民問題の重要性について明らかにすることができた(具体的には、満州事変勃発の背景の一つとなった日中間の土地問題である土地商租権問題に対する議会勢力の動向、海外植民政策の実践期間としての拓務省の設置課程、東郷が幹事長を勤めた政友会中島派の政策構想への東郷の植民思想の反映など)。本研究によって申請者は、植民問題が戦前日本において看過できない問題であったことを指摘することができた。 同時に、植民思想が植民政策として形成され、展開されていく過程の一端を明らかにすることができた。その思想は、広い土地こそが国益をもたらすものであるとする「大日本主義」的な思想であった。本研究を通じて申請者は、研究蓄積の乏しい「大日本主義」的思想の一端を明らかにすることができた。 今後は、札幌農学校の植民学が日本の植民政策に与えた役割について明らかにしていきたいと考えている。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)