社会統制が犯罪行動に与える影響とその意図せざる結果
Project/Area Number |
14J05010
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鎌田 拓馬 東北大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 組織犯罪 / 違法市場 / 制度 / 抑止 / 政策評価 / 因果推論 / 人種間格差 / 国際情報交換(アメリカ) / 国際情報交換(ノルウェー) / 薬物と犯罪 / 社会統制 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「社会統制が犯罪行動に与える影響とその意図せざる結果」について理論的かつ実証的研究を行うことである。その目的を達成するために、以下の研究課題に取り組んだ。
(1) 医療大麻合法化(Medical Marijuana Laws, 以下MML)が犯罪に与える影響を検討した共同研究では、MMLがメキシコ麻薬組織の活動へ負の供給ショックを与え、メキシコ国境に面する州のMML導入により、犯罪が減少することを理論化し、実証した研究である。査読付き国際雑誌(The Economic Journal)からの修正・再提出の審査結果を昨年度受け、今年度はその再提出に向けた修正を行った。査読の結果、条件付き採択となり、現在は、微修正を加えた論文の最終結果待ちである。 (2) 暴力団排除条例(以下、暴排条例)が暴力団の勢力や犯罪に与える影響を検討した共同研究では、暴排条例は暴力団の資金源を間接的に絶つことにより暴力団の組員数は減少する一方、離脱後に生活資金に困った元組員による振り込め詐欺が増加することを理論化し、実証した。本年度は、昨年度までに得られた結果をもとに論文の執筆を行った。本研究は、査読付き国際雑誌投稿へ向け、現在執筆の修正中である。 上記の研究は、制度が組織犯罪や違法市場にいかなる影響を与えるかを明らかにした。その発展として、個人の非合法的組織への参加が違法賃金に与える影響を検討した研究が、以下の(3)である。 (3) ギャングへの参加が違法賃金に与える影響が人種間でいかに異なるのかをアメリカのデータを用いて検討した。その結果、ギャングへの参加は白人の違法賃金を高めるが、この効果は黒人やヒスパニックにはみられなかった。この人種間で異なる効果のメカニズムを検討した。しかし、昨年度得た実証結果に多少の不備があったため、改めて分析を行い、現在査読付き国際雑誌投稿に向けて修正中である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)