IRSF1.4m望遠鏡の最新データを用いたLSP現象の変光原因の解明
Project/Area Number |
14J05091
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | The University of Tokyo (2015) Tohoku University (2014) |
Principal Investigator |
高山 正輝 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,810,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2015: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 天文学 / 恒星物理学 / 赤色巨星 / 変光星 / 近赤外線 / 可視光 |
Outline of Annual Research Achievements |
LSP現象の原因として新しいモデルの提案とその検証に取り組んだ。赤色巨星のように星の質量の割に光度が非常に明るい場合、星の対流層の中で特殊な振動が励起される可能性がある。これをoscillatory convective mode(OCM)と呼ぶ。この振動は通常の星の振動とは異なり、星のガスの非断熱性が非常に顕著になった天体にのみ現れると考えられている。そこで我々はOCMの振動周期を理論的に数値計算から求めた。すると先行研究のどのモデルでも説明の出来なかったLSPの周期光度関係を我々のOCMモデルは説明出来ることが明らかとなった(Saio et al. 2015)。我々のこの研究からLSP現象が星の脈動現象である可能性が高まった。 さらにSaio et al (2015)とは独立に、先の可視・近赤外線の観測データの解析からLSP現象の原因が星の脈動である可能性を強く示唆する結果を得ることに成功した。星の変光のデータを解析した結果は、星の表面温度の変動が星の明るさの変化を引き起こしていることを示唆していた。これは星の脈動現象を支持する強い証拠である。加えて、星の光度の変動は表面温度の変動にほとんど起因し、星の半径の変化による効果はほとんど見られなかった。すなわち星の表面温度は変動し、半径はほとんど変動しないタイプの脈動現象であることが示唆された。このような星の脈動は双極子モードという振動モードに一致する。すでにSaio et al (2015)はLSPの周期の長さを説明するために、双極子モードが最も適当であるという結論を得ていた。従って我々は理論、観測の両面からLSP現象が星の脈動現象で説明出来るという結論を得るに至った。この結果について現在論文を執筆中で、近々投稿する予定である(Takayama&Ita in prep)。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)