Project/Area Number |
14J05608
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Economic theory
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
森田 公之 一橋大学, 大学院商学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 組織の経済学 / 人事の経済学 / 契約理論 / 意思決定過程 / 異質性 / 情報獲得 / 情報伝達 / 説得 / モラルハザード |
Outline of Annual Research Achievements |
以下の二つの組織内の異質性についての研究を行った. 選好の異質性についての研究では,組織の所有者がプロジェクトを選択する意思決定者と選択されたプロジェクトを実際に実行する遂行者を雇うモデルを考えた. 意思決定者と遂行者はそれぞれプロジェクトについての好みを持っている. 意思決定者と遂行者が同じプロジェクトを好んでいる場合,その組織を同質的と呼び,異なるプロジェクトを好んでいる場合,その組織を異質的と呼ぶ.遂行者はプロジェクトの選択の前にプロジェクトについての情報を集めることができる.このモデルを用い,いつまたなぜ異質な組織が同質な組織よりも望ましくなるかを明らかにした. 考え方の異質性の研究では,一人のプリンシパル(以下,上司)が一人のエージェント(以下,部下)を二期間雇うモデルを考えた.部下は,毎期同じプロジェクトを実行する. 部下の行動が立証できない状況を考え,上司は部下が頑張ってプロジェクトを実行してくれるように報酬を設計する.このモデルの特徴は以下の二点である.第一に,1 期目が終わった後に部下は自身の能力を上げる学習の機会がある点で,学習が成功すると部下の能力の水準が上がる.プロジェクトは,部下の能力が高いほど成功しやすく,一定水準以上の能力を持たないと成功することはない.そのため部下は,失敗した後は, 学習するインセンティブがある.第二に,上司と部下が学習の効果について異なる考え方(事前の信念)を持っている点である.上司が部下よりも学習が成功すると考えている場合やその逆の場合もある.この研究では,上司にとってどのような学習についての考え方を持つ部下を雇った方が良いのか分析した.結果として,上司の考え方が望ましい部下の考え方の水準を決めることを明らかにした.この結果は,組織は学習についての同質な考え方を共有しやすいことを示唆している.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)