粘度および酸化還元電位を用いた培養液統合指標の確立と養水分吸収制御への適応
Project/Area Number |
14J06094
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Agricultural environmental engineering/Agricultural information engineering
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
日樫 翠 愛媛大学, 連合農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 粘度 / 粘性 / 水耕栽培 / 水吸収 / 環境ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
培養液の粘性測定にあたって,低粘度液体の測定法について検討した.振動式粘度計では25℃条件での純水の粘度の測定値は0.88 mPa・sと理論値ともほぼ一致し,NaCl 1.5%および3%溶液との間で有意差が見られ区別することが可能であった. 次いでこれらの試験水を用いて,各ストレス条件下の種子による吸水を検討した.本実験に使用したストレスは塩ストレス(NaCl, KCl), 浸透圧ストレス (PEG),温度ストレス (低温,高温)とし,種子の吸水量の測定を行った.種子吸水試験の結果,低温による吸水抑制,塩ストレスによる吸水抑制,浸透圧ストレスによる吸水抑制が表れ,温度ストレスおよび塩ストレスに関しては粘度との間に直線関係が認められた. コマツナの湛液栽培では,培養液の粘性と根による水吸収の関係を検討した.培養液の設定は大塚ハウスA処方の培養液(通常濃度区,EC: 1.4 dS/m)を用いて,養分割合を変更せずに5倍希釈の濃度(低濃度区)と5倍の濃度(高濃度区)に設定した.培養液の粘性に関しては,生育期間中に一貫した傾向が見られなかったことから,改善点として(1)測定法を低粘度での感度が良い振動式粘度計に変更し,(2)地上部の生育による影響を最小限にするため培養液の設定変更を短期間のみとした.また,(3)不純物の混入による粘度測定への影響が考えられるため,粘度測定時に濾過を行い,(4)測定頻度を生育中期から日変化とした.さらに,(5)培養液の管理法を追加方式ではなく全量交換とした.粘度の日変化にも差が見られ,低濃度区<通常濃度区<高濃度区と濃度の上昇によって粘度が増加した.根による水吸収に関しては,低濃度区は通常濃度区と差が見られなかったが,高濃度区においては水吸収の抑制が見られた.定植21日目以降に関して培養液の粘度と水吸収量の関係を見てみると,直線関係にあることが示唆された.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)