半乾燥熱帯アフリカにおける養水分動態の最適化と増収に資する農業技術の確立
Project/Area Number |
14J06313
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental agriculture(including landscape science)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西垣 智弘 京都大学, 地球環境学堂, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 熱帯農業 / 有機物施用 / 無機態窒素 / 半乾燥熱帯アフリカ / 土壌型 / 水食 / 養水分動態 / 作物残渣 / タンザニア |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、主調査地であるタンザニアへ計3回渡航し、現地研究圃場において、研究計画通り、安定同位体で標識したトウモロコシ残渣を施用した栽培試験を行った。また、国際誌へ論文を3本(うち受理1件、査読中2件)投稿し、国際学会での研究発表2回(うち招待講演1回)、国内学会での研究発表1回を行い、精力的に研究へ取り組んだ。得られた研究成果は以下の通りである。 ①残渣の施用法(すき込み、表面散布)が養水分保持機能に与える影響を明らかにするために、タンザニアの土壌型が異なる2サイト(粘土質サイト、砂質サイト)において栽培実験を実施した。その結果、粘土質サイトでは施用法による表層土壌中の土壌水分および無機態窒素量には違いは見られなかった。その一方、砂質サイトでは、残渣を表面散布することによって、もともと低かった砂質土壌の保水性が向上し、土壌中の無機態窒素量も増加し、作物生育が改善されることが明らかとなった。 ②上記栽培試験中に土壌呼吸速度を定期的に測定し、施用有機物の分解量を推定した。その結果、粘土質サイトでは表面散布を行うことで、すき込みよりも分解率が24%抑制できる一方で、砂質サイトでは添加方法による分解率の顕著な違いがないことが明らかとなった。 上記①、②の研究成果は、半乾燥熱帯アフリカにおいて、畑地土壌中における養水分動態を最適化する有機物の施用法が、土壌型の物理性よってに異なることを示している。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)