神経堤細胞による冠動脈形成機構とレチノイン酸シグナルの関与
Project/Area Number |
14J06509
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General anatomy (including histology/embryology)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
瀬谷 大貴 東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | レチノイン酸 / 神経堤細胞 / エンドセリン / 冠動脈 / 形態形成 / 先天性心疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
心流出路には、神経堤細胞(NCC)及び二次心臓領域由来の細胞が数多く遊走している。二次心臓領域の細胞系譜を標識するIsl1-Cre;R26R-lacZマウスでの実験により、レチノイン酸(RA)を投与した9.5日胚の鰓弓動脈部位において、β-gal陰性細胞の集簇が認められた。前年度報告しているWnt1-Cre;R26R-lacZマウス(NCCの系譜を標識)での結果と併せて考えると、RA投与によって心臓内へのNCCの遊走が阻害されているものと推察された。 神経堤(NC)の起源領域と心臓内での分布を検討するため、鳥類胚での移植実験を行い、第4ロンボメア領域及びさらに頭側由来のNCCが、冠動脈形成に寄与している可能性が示唆された。頭部NCCは半月弁・右室流出路領域・心外膜・心室中隔・冠動脈へと広範囲に心臓内に分布していることが明らかとなり、なかでも半月弁(大動脈弁・肺動脈弁)へのNCCの寄与について、心臓NC由来細胞が大動脈弁の左冠尖1葉と肺動脈弁3葉で散在性に分布しているのに対して、頭部NC由来細胞は大動脈弁・肺動脈弁の3葉ともに分布しており、特に弁葉先端の心室側に密に分布していることが明らかとなった。以上の結果より、それぞれの領域由来のNCCが、異なる分布様式で半月弁の形成に寄与していることが示唆された。さらにWnt1-Cre;R26R-lacZマウス胎仔との比較によって、動物種間においてもその分布様式は異なる可能性が示唆された。 Wnt1-Cre;R26R-eYFPマウスでの細胞系譜のセレクション及びC1(Fluidigm社)での単一細胞レベルの遺伝子解析により、胎生後期17.5日において、心臓内に遊走したNCCは多様な遺伝子発現パターンを示し、多様な細胞種への分化が示唆された。その一部として平滑筋タイプの細胞と、幹細胞もしくは前駆細胞様の幼若型の細胞の存在が明らかとなった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)