静的ストレッチングによる関節可動域増大への大脳皮質の寄与
Project/Area Number |
14J06764
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sports science (A)
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
水野 貴正 中京大学, 大学院体育学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | ストレッチング / 体性感覚野 / 経頭蓋直流電気刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、静的ストレッチング後の関節可動域増大に及ぼす大脳皮質の寄与を明らかにすることであった。本年度は、実験実施計画に記載の実験①「大脳皮質への電気刺激は関節の柔軟性を増加させるか? 」というテーマに取り組み、1次体性感覚野への経頭蓋直流電気刺激(tDCS)が関節の柔軟性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。、本研究では、電極直下の大脳皮質の興奮性を促進(anode刺激)、または抑制(caathode刺激)することができるtDCSを用いて、固有感覚などに関与する1次体性感覚野の足部支配領域を刺激した。このtDCSの前後に足関節と手関節の柔軟性測定を行い、最大背屈角度、足部の受動トルク(背屈に対して抵抗する底屈方向へのトルク)を計測した。足関節の最大背屈および最大背屈角度での受動トルクはcathode刺激後有意に増加した。背屈0°、5°、10°、15°における受動トルクは、tDCS前後で有意な変化がなかった。手関節の最大背屈角度に有意な変化はなかった。本研究で見られた最大背屈角度の増加は、cathode刺激により1次体性感覚野の興奮性が抑制され、その結果、疼痛閾値が上昇し痛みを感じにくくなったことに起因すると考えられる。また、電極の面積が大きいことや脳部位間が解剖学的に接続していることから、侵害受容に関する他の領域にも間接的に影響を及ぼし、その領域が関与した可能性もある。結論として、1次体性感覚野の足部支配領域に対するtDCSのcathode刺激は足関節の柔軟性を増加させることが明らかになった。本研究の結果は、柔軟性増加に大脳皮質の興奮性が関与している可能性を示す新たな知見でりあり、今後、運動強度の低いストレッチングにより脳を活性化できることを示せば、高齢者の脳機能低下を予防する有効な手段になると考えられる。
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Research Progress Status |
本研究課題は平成26年9月30日をもって特別研究員中途辞退により応募資格を喪失し、早期完了するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は平成26年9月30日をもって特別研究員中途辞退により応募資格を喪失し、早期完了するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)