日本語を母語とする特異的言語発達障害児の早期発見のための心理言語学的指標の研究
Project/Area Number |
14J08178
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Special needs education
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
村尾 愛美 東京学芸大学, 連合学校教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2014: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 特異的言語発達障害 / 自然発話 / 実験課題 / 誤用 |
Outline of Annual Research Achievements |
特異的言語発達障害 (specific language impairment: SLI) とは、聴覚障害、非言語性知能の低さ、神経学的異常などの要因が明らかでないにもかかわらず、言語能力に著しい制約を示す障害を指す。本研究では、日本語を母語とするSLI児の自然発話データの分析及び実験的検討を行うことによって、SLI児の早期発見に繋がる心理言語学的指標を明らかにすることを目的とした。 今年度は、まず、SLI児7例の自然発話における時制標識 (「る」や「た」) の誤用率及び誤用の特徴を検討した。その結果、SLI児の時制標識の誤用率は0~0.8%であり、英語のSLI児の誤用率 (約15%) に比して著しく低かった。また、SLI児に観察された誤用はすべて時制標識の置換であった。この研究は、査読のある学会誌“Journal of Special Education Research”(Vol.4, No.1) に掲載された。 次に、SLI児1例の自然発話における受動文の誤用率及び誤用の特徴を検討した。その結果、受動文の誤用率は5.6%であり、誤用は3つのタイプに分けられた。この結果を、日本特殊教育学会第53回大会で発表した。 さらに、SLI児7例を対象として、自然発話及び実験課題における格助詞の誤用率を検討した。その結果、自然発話における格助詞の平均誤用率は1.1%であり、実験課題の平均誤用率67.0%に比して著しく低いことが明らかになった。この結果を、第60回日本音声言語医学会総会・学術講演会で発表した。さらに、対象児を増やし、SLI児9例を対象として同様の検討を行った。この研究については、査読のある学会誌「音声言語医学」に投稿中である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)