江戸時代における林政の展開と森林資源の管理・経営システムに関する研究
Project/Area Number |
14J08649
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
芳賀 和樹 東京農工大学, 大学院農学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2016: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2015: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 江戸時代 / 秋田藩 / 林政史 / 災害史 / 水源涵養林 / 海岸砂防林 / 御山守 / 記録 / 技術史 / 環境史 / 農業史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、江戸時代における森林政策の歴史的展開とその特質を、「森林資源の管理・経営システム」に着目して構造的に解明することである。平成28年度は、秋田藩の1.水源涵養林、2.海岸砂防林、3.御山守、4.林政に関する記録をとりあげて検討し、これまでの成果を総括した。その概要は以下の通りである。 1.水源涵養林と2.海岸砂防林について:同藩では、「水野目林」と呼ばれる水源涵養林と、「砂除林」と呼ばれる海岸砂防林が造成された。この水野目林と砂除林は、「御札山」制度によって保護・育成された山林という点で共通していた。御札山とは、藩が利用を厳しく制限した山林を指す。このうち水野目林は、17世紀後半から18世紀前半にかけて増加し、19世紀前半の時点で約300を数えた。その場所は、秋田郡の城下周辺と仙北郡・平鹿郡・雄勝郡で多かった。こうした水野目林の設定は、新田開発の進展に呼応するものであった。また砂除林は、山本郡・秋田郡・川辺郡で7か所設定された。 3.御山守について:同藩は、藩が森林資源管理を主導した地域で、その林政の末端に位置付けられたのが「御山守」である。この御山守は、秋田郡大葛村の山口家のように世襲が多く、明治時代に入って官林監守人に任命された事例も確認できる。この事実は、江戸時代における藩営林の森林資源管理と、明治時代における官林の森林資源管理との間に連続性があることを窺わせる。 4.林政に関する記録について:同藩では、19世紀の林政改革で、林政に関する記録が多数編纂された。この一環として作成されたのが、「山林御札控」と「御札山略図」である。これらの史料は御札山の基礎的な台帳に相当し、林政担当の役人が、藩庁に居ながら領内に分布する御札山を一定程度把握できる仕組みが整えられた。 以上の成果は、林政史だけでなく、環境史や災害史研究にも寄与しうると考えられる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)