東ドイツにおける書籍検閲:知識人の検閲から読み解く「冷戦メンタリティー」
Project/Area Number |
14J08999
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of Europe and America
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
伊豆田 俊輔 福岡大学, 人文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 東ドイツ / 検閲 / 出版 / 社会主義 / 知識人 / ドイツ史 / 西洋史 / 冷戦 / アウフバウ出版社 / 文化同盟 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1945-1960年代の東ドイツを対象とし、当該地域で検閲制度が確立してゆく過程を実証的に検討することで、冷戦下の東ドイツの知識人たちに共有された文化規範を明らかにすることを目的にしている。 今年度、報告者は、第二次世界大戦終結直後の東ドイツにおいて、知識人たちがナチ時代をいかに総括していたのかについて学会報告を行い、論文として発表した(論文「草創期文化同盟の群像(一九四五―一九四七)―SBZにおける知識人たちとナチズム」、『九州歴史科学』;学会報告、九州史学会大会、「ソ連占領地区ドイツにおける知識人たちとナチズム ―「文化同盟」の事例から」)。さらに2016年1月29日から2月24日にかけて、ドイツのベルリンで、三つの文書館を利用して史料調査を行った(ベルリン連邦文書館・東ドイツ部局、同文書館付設・東独諸政党大衆団体財団〔SAPMO〕、「アウフバウ出版社文書館」)。 以上の論文と学会報告を通じて、今年度は本課題の前提部分をおおよそ完成させることができた。さらに文献調査を通じて、中心となる機関・人物を決定し、ベルリンでの調査でそのための史料を集めることが出来た。東ドイツ最大の純文学出版社アウフバウ出版社と東ドイツの哲学者ブロッホが本研究の中心となる。今後は史料の精査・読解を行い、具体的にブロッホの書籍がアウフバウ出版社で何部発行され、当時の知識人たちはどこで、どのメディア・機関を通じて「知」にアクセスできたのか、出版社側と査読者たちが流通にどのように関与していたのかを明らかにすることが課題となる。さらにこの作業を通じて冷戦下の東ドイツの知識人たちに共有された文化規範を理解することが期待できる。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)