クルマエビのサイトカインネットワークの解明-血管内皮細胞増殖因子の機能解析-
Project/Area Number |
14J09237
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Aquatic bioproduction science
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Research Institution | Fisheries Research Agency |
Principal Investigator |
稲田 真理 独立行政法人水産総合研究センター, 増養殖研究所 魚病診断・研修センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | サイトカイン / 血管内皮細胞増殖因子 / VEGF / クルマエビ / 生体防御 |
Outline of Annual Research Achievements |
エビ養殖において、高密度飼育によるエビの感染防御能力の低下等により、ウイルス病や細菌感染症を主とした疾病が世界各地で発生している。本研究では、エビ類における生体防御と生命維持などの統合的な生体制御機構をサイトカインの側面から明らかにし、これらの遺伝子を早期疾病診断へ応用することを目的とした。 平成26年度は遺伝子レベルおよび、タンパク質レベルの解析を行った。遺伝子レベルでは、クルマエビにおけるVEGFファミリーに属する遺伝子4種類を同定し、免疫応答を明らかにした。同定したクルマエビのVEGF1、2、3および4はそれぞれ、198、193、305および322アミノ酸残基をコードしていた。立体構造解析において、クルマエビのVEG1は2量体を形成することが予測された。ウイルス病PAVの原因ウイルスであるPRDVおよびビブリオ感染症の原因菌であるVibrio penaeicidaを用いて病原体感染時の遺伝子発現動態を定量解析した。PRDV注射後132時間の血リンパにおいて、平常時の約10倍、リンパ様器官において平常時の約40倍、VEGF1の発現が増加した。この結果より、クルマエビのVEGF1はエビ類の生体防御機構に関与している可能性が示唆された。 現在、タンパク質レベルでは、リコンビナントタンパク質を作製し、その機能を解析するとともに、それを用いたポリクローナル抗体や十数アミノ酸残基からなるペプチド抗体を作製し、抗体の特異性の確認を進めている。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)