Project/Area Number |
14J09275
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Economic theory
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
日野 喜文 神戸大学, 経営学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 評判 / 有限記録 / 無限繰り返しゲーム / 不完備情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
1つの企業とその消費者の関係のような、1人の長期的な経済主体と一連の短期的な経済主体の、長期的な関係の分析を行った。特に、長期的な経済主体がどのような経済主体であるかを短期的な経済主体が正確には知らない状況を分析した。「評判のモデル」とは、このような状況を分析するためのモデルの1つである。評判のモデルの分析は複雑であるため、どのような協調的な関係が築かれるのかということは十分に研究が進められてこなかった。 本研究では、はじめに、一般的な評判のモデルの分析の準備として、短期的な経済主体が手に入れられる情報が制限されている状況(有限記録)の分析を行った。具体的には、短期的な経済主体の行動とは無関係に長期的な経済主体にとって望ましい行動(支配行動)が存在する状況下において、各経済主体が「短期的な経済主体の長期的な経済主体がどのような経済主体であるかという予想」(信念)のみに応じて行動を変化させる場合に着目した。 長期的な経済主体は「支配行動ではない行動」を選択し続けることで、短期的な経済主体に、「長期的な経済主体は支配行動を選択してこない」と予想させて行動を変化させることができる。その特徴から、有限記録の特定の状況では、「長期的な経済主体が常に支配行動ではない行動を選択し続ける」ことで良い長期的な関係を築くことができることがあることを明らかにした。 また、上記の研究で得た知見を元に、信念に応じて行動を変化させる場合の分析を、有限記録ではない、短期的な経済主体が手に入れられる情報が制限されていない状況(完全記録)に応用した。そして、短期的な経済主体が常に純粋行動を選択する場合に達成されうる経済状況を近似する方法とその経済状況の集合の特徴を明らかにした。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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