現象的概念に関する注意-情動理論の構築と社会機能障害研究への応用的意義
Project/Area Number |
14J09419
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北野 安寿子 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 社会機能障害 / 自閉症 / 現象的概念 / 心の哲学 / 意識の哲学 / 非定型発達 / 発達障害 / 共同注意 / 現象概念 / 社会機能 / 注意 / 情動 / 意識 / 障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究計画】本研究は従来哲学で用いられて来た現象的概念を再検討し、この概念に関する「注意-情動理論」の構築を目指すものである。前年度の現象的概念の(A)理論構築、(B)従来モデルとの比較に続いて、本年度は、(C) 理論の応用可能性の考察を遂行し、研究全体を博士論文に纏める予定であった。この段階では、「注意-情動理論」の説明力の限界を明確にし、知覚と行動プランニングを中心に、熊谷晋一郎らが構築する「内部観測理論」との両立可能性を考察する予定であった。
【実施状況】本年度の研究作業はおおむね計画通りに進んだ。定型発達者と非定型発達者の認知の経験科学的研究や、人間と他の霊長類の比較研究にもとづいて、典型的ケースと非典型的ケースを区別し、注意-情動理論の適用範囲を精査した。また、近年、経験科学では、知覚や感覚は学習と予測に密接に関連し、自閉症者が知覚および感覚経験において特異性をもつことが報告されている。このことをふまえ、本研究も、予測と学習のスタイルに焦点を当てて研究を進めた。
研究成果をコンファレンス・ペーパーにまとめ、平成27年6月に意識の科学的・哲学的研究に関する国際学会で口頭発表を行い(研究発表欄を参照)、また、博士論文の一部にも組み込んだ。博士論文については、第一稿がおおむね仕上がった。さらに、それを発展させ、平成28年6月に開かれる国際学会で発表する計画を立てている。アブストラクトはすでに受理されている。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)