Project/Area Number |
14J09547
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Linguistics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平田 秀 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2015: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 日本語アクセント論 / 日本語方言 / 音韻論 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題名「三重県尾鷲市方言のアクセント研究」に基づき、平成27年度に同市尾鷲地区の方言話者を対象とした現地調査を平成27年4月、同年12月の計2回に実施した。また平成27年5月には、平成22年以降継続的に実施した現地調査で得たデータを用いた博士学位論文「三重県尾鷲市尾鷲方言のアクセント研究」を東京大学大学院人文社会系研究科に提出し、同年7月に同研究科より博士(文学)の学位の授与が認められた。 平成27年5月に提出した博士学位論文では、平成22年以降継続的に行ってきた現地調査の内容を用い、尾鷲方言のアクセント体系全体についての記述的研究を行った。単純名詞、複合名詞、外来語、単純動詞の終止形および活用形、複合動詞の終止形、形容詞の終止形および活用形、助詞および助詞連続について、その音形を示すとともに、規則性のみられる部分についてはその解釈を行った。尾鷲方言のアクセント体系は、文節全体が担う音調である「式」の対立を3種もつことが特筆すべき点であり、その点について詳述すると同時に、コンピュータによる音響分析の結果が3種の「式」の存在を支持する結果である旨、掲載した。 平成27年6月には、大東文化大学にて開催された日本言語学会第150回大会にて、口頭発表「三重県尾鷲方言のアクセント体系における‘第三の式’の発生について」を行った。同発表は、上記博士学位論文内で論じた尾鷲方言における式について、三重県北中部方言と同様に2種類の式をもつ段階から音変化によって3種類の式をもつ体系へと変化したとする仮説について扱ったものである。 また、同学位論文の内容を受け、尾鷲方言のアクセント体系全体を概説する内容の論文「三重県尾鷲市尾鷲方言のアクセント体系」を執筆し、平成28年1月に学術誌『言語研究』宛に投稿を行った(同年2月投稿受理)。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)