臭化銅有機溶媒系を用いた使用済み機器からの貴金属・レアメタル回収プロセスの開発
Project/Area Number |
14J09845
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental conscious materials and recycle
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉村 彰大 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | リサイクル / 貴金属 / 使用済み機器 / 有機王水 / 有機溶媒 |
Outline of Annual Research Achievements |
博士課程の3年間において、「使用済み機器からの有機王水を用いた環境調和型の貴金属回収手法の開発」に従事してきた。携帯電話やパソコンなどには様々な金属が利用されているが、耐酸化特性や導電性の高さなどから、金(Au)などの貴金属が含有されている。このような機器からの回収により、天然鉱石の消費を抑制でき、また製錬時の環境負荷を軽減できることから、近年ではこのような機器の使用済みのものを「都市鉱山」とし、資源として活用する動きがある。 ただし、貴金属はその高い耐酸化力などから処理が難しく、湿式法で処理する場合、一般には王水やシアン化物など危険な薬品を利用する必要がある。このような現状を鑑み、本研究では「有機王水」の開発、およびその利用による環境調和型のリサイクルプロセスの開発を目的とした。 本研究における「有機王水」とは、ジメチルスルホキシド(DMSO)を溶媒とし、溶質としてハロゲン化銅(CuX2, X = Br, Cl)を溶解させた物を指す。DMSOは広く利用される有機溶媒であり、ハロゲン化銅もシアン化物などに比べて危険性は低く、共に取り扱いやすい物質である。この溶媒中に金を投入すると、含有される銅イオンによって金が酸化され、溶解する。溶解した金は、溶媒に水を添加することで析出、回収できる。添加する水に硫酸や塩酸を添加するなど、溶媒全体を酸性に保つことで銅イオンの析出を防止でき、純粋な金を得られる。 本手法は、使用済み機器から回収した基板へも適用できる。ただし、DMSOに樹脂を溶解する性質があること、また有機王水が貴金属以外の金属も溶解しうるため、事前に反応を阻害する処置が必要となる。本研究では、二酸化チタン(TiO2)を利用した酸化処理を行い、金の回収が可能であることを確認した。このことから、本手法を使用済み機器に適用し、貴金属の回収が可能であることが確認された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)