広帯域・高精度のX線分光で探る中間質量ブラックホール
Project/Area Number |
14J09878
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 翔悟 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ULX / ブラックホール / X線 / ASTRO-H |
Outline of Annual Research Achievements |
中間質量ブラックホールの候補であるUltra-Luminous X-ray source (ULX)のX線衛星を用いた観測的研究を行った。ULXで知られている3つのスペクトル状態が、いかなる光度でそれぞれ出現し、その出現光度が異なるULX間でいかに分布するかを調べるため、「すざく」、XMM-Newton、NuSTARの3つの衛星のアーカイブデータを解析し、近傍の銀河に付随する10個のULXについて、60個のX線スペクトルを解析した。その結果、3状態がそれぞれ出現する光度は、ULX間で~1桁の幅でばらついた。ブラックホール連星では、特定のスペクトル状態は、その天体の光度が自身の質量に比例する光度であるエディントン光度のある決まった割合に達すると出現することがわかっている。これがULXにも適応できると仮定すると、ある特定のスペクトル状態が異なる光度で出現するこの観測事実は、ULXの質量にも同等のばらつきがあることを意味している。よってULXの質量の下端が恒星質量の10太陽質量だとしても、最大のものは太陽質量の100倍と、中間質量に達する。この結果は、ある特定のモデルに依存せずに、ULXが中間質量ブラックホールを含むことを示唆するものである。私はこの結果を出す過程で、この内の1つのULXについての解析結果をPASJに掲載した。またこの結果を現在は科学誌に投稿する予定である。 以上の研究結果の積極的に行った。本年度は国内・国外の研究会でそれぞれ2回ずつ口頭発表した。そのうちの国内の1つは、私自身がLOC兼SOCとして主催したもので、国内・外の観測的研究から理論を専門とする研究者を招待し、自分自身も招待講演として今回得られた結果を発表した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)