ドナルド・デイヴィドソンの哲学--その総体と「ヴィーコ的円環」の解明
Project/Area Number |
14J09917
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of thought
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
入江 哲朗 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2016: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2015: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アメリカ哲学 / 思想史 / 自然主義 / プラグマティズム / ジョージ・サンタヤナ / お上品な伝統 / 世紀転換期 / ドナルド・デイヴィドソン / ウィリアム・ジェイムズ / ジョン・デューイ / フランク・ノリス / アメリカ文学 / パーシヴァル・ローエル |
Outline of Annual Research Achievements |
報告者は、近現代の米国の哲学および思想を研究対象とし、とりわけ、ドナルド・デイヴィドソンが築いた広範な哲学体系を、その歴史的文脈に留意しながら研究することを主な目的としていた。平成27年度までの研究をとおして報告者は、この目的を達成するためには、デイヴィドソンが1935年から46年まで在籍したハーヴァード大学の知的環境を明らかにすることが不可欠であり、その作業においては、19世紀から20世紀への世紀転換期の米国においてなぜ、哲学と文学というふたつの領域で同時に自然主義の隆盛という現象が生じたのかという問いを解くことが鍵になるという認識を得た。 平成28年度には報告者はまず、こうした前年度までの研究の成果の一部を、6月に開催されたアメリカ哲学フォーラム第3回大会において発表した。そこで報告者は、米国の哲学者ジョージ・サンタヤナの1911年の講演「アメリカ哲学におけるお上品な伝統」を、同時代における自然主義の隆盛との関係に留意しながら読みなおすことによって、「お上品な伝統」から自然主義へという従来の研究が採用しがちな見取り図を批判的に検討し、米国思想史の展開をより精緻に描き出すことを試みた。 加えて、平成28年度中に報告者は、博士論文の完成へと近づくべく、米国思想史の最新の研究状況にキャッチアップすることに努めた。9月には1週間ほどニューヨークへ赴き、ニューヨーク公共図書館などで資料調査をおこなうかたわらで、ラトガース大学のジェイムズ・リヴィングストン教授と面会し研究について話しあうなど、米国の研究者との交流も積極的におこなった。こうした作業によってアメリカ思想史に対する報告者の理解は飛躍的に向上し、その結果、世紀転換期米国の自然主義に注目する報告者の研究は、先行研究が手薄でありながらも多大な重要性を備えたものであることをあらためて確信するに至った。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)