イエズス会と音楽-16世紀から18世紀の東洋における宣教活動を中心に-
Project/Area Number |
14J10061
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Aesthetics and studies on art
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Research Institution | Aichi University of the Arts |
Principal Investigator |
深堀 彩香 愛知県立芸術大学, 音楽研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | キリスト教 / イエズス会 / 宣教 / 音楽 / 東洋 / カトリック教会 / 比較研究 / 16世紀 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、イエズス会が16世紀から18世紀にかけて行っていた東洋宣教に焦点をあて、彼らが宣教地で行った音楽活動を彼らの宣教手段のひとつとして捉え直し、音楽的アプローチから東洋宣教をめぐるイエズス会の内状を明らかにすることを目的とした。そこで、東洋宣教の具体的事例として、東洋宣教の中枢であったゴア、東洋の中でも特に極東地域の拠点として築かれたマカオ、極東の重要な宣教地であった日本の3ヶ所を取り上げた。各地の宣教活動で演奏された音楽の実態を「イエズス会の東洋宣教」という大きな枠組みの中に置き、イエズス会本部からの視点とカトリック教会からの影響も考慮しながら、複眼的な考察を試みた。 平成27年度は、まずゴアにおけるイエズス会の音楽活動の実態を、国内で入手可能な一次資料“Documenta Indica”を用いて調査した。当時イエズス会士が綴った文書が纏められているこの資料を精査した結果、先行研究では注目されてこなかったゴアにおける音楽の使用法や演奏形態の一部が明らかとなった。次に、ゴア、日本、マカオの各宣教地でイエズス会士が行なった音楽活動の実態を比較し、東洋宣教にみられる音楽の使用法の傾向や方針を示した。そして、これらの考察結果をもとに、東洋宣教の実情とイエズス会の基本方針とを照合し、東洋宣教での音楽活動に関するイエズス会の訌争の実態に迫った。その結果、音楽の使用法をめぐる議論がイエズス会内部で繰り返された背景には、改革期のカトリック教会からの影響があったことが浮かび上がった。最終的に、これらの研究成果を博士論文としてまとめた。また、様々な分野の研究会で口頭発表を行なっており、今後も学会等で積極的に発表を行なう予定である。 本研究を通して東洋宣教そのものの複雑な様相が浮き彫りとなったと同時に、イエズス会の東洋宣教を複眼的、多層的に考察することの必要性と有用性を示すことができた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)