ボーム経路を用いたレーザーパルス中における多電子ダイナミクスの解析
Project/Area Number |
14J10100
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Optical engineering, Photon science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
澤田 亮人 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2015: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 第一原理計算 / 高強度レーザー / ボーム経路解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究結果1】 水分子の高次高調波計算 高強度場下における、高速、高精度な時間依存第一原理計算手法の開発を目指した。具体的には、昨年度に開発した直交座標ベースのMulti Configuration Time-dependent Hartree Fock法(MCTDHF。複数のスレーター行列式の重ね合わせで多電子波動関数を近似する手法。行列式の数を増やすことで厳密解に漸近するのが特徴)を高速・並列化させることにより、2電子以上の多電子系の計算を実現した。本研究で開発した手法を用いて水分子の高次高調波スペクトルの偏光依存性の計算に初めて成功した。これらの研究成果はPhysical Review Aに掲載された。
【研究結果2】 アト秒パルス下での分子ダイナミクスの解析 分子にアト秒パルスを照射すると、パルス照射後に分子内の電荷が移動することが実験的に示唆されており、化学結合の光操作などへの応用が期待されている。そこで、上述のMCTDHFを用いて、アト秒パルスのエネルギー/偏光を変えながらLiH分子の電子密度を直接計算することで、電荷移動のメカニズムの模索を試みた。結果、パルスの偏光やエネルギーは殆ど電荷移動に影響しないこと、電荷の移動はLi原子の外殻で主に発生していることが明らかになった。これらの研究成果は応用物理学会、及び、International Conference on Ultrafast Phenomena(accepted。発表は今年七月を予定)で発表した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)