科学の諸分野における感性の測定にかんする哲学的研究
Project/Area Number |
14J10856
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
太田 陽 名古屋大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 科学哲学 / 心理学の哲学 / 美学 / 実験美学 / 美的経験 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、おもに、2つの課題に取り組んだ。
(1)1つ目の課題は、心理学における測定の再現性の問題である。近年、心理学において、一部の有名な研究の実験結果・測定結果が、追試において再現しないことが注目され、心理学の再現性の低さの原因が何であるのか活発な議論が心理学者たち自身によってなされている。今年度は、これら心理学者たちの議論の事例を収集・分析することに加えて、科学哲学における先行研究、とくに、他の科学分野と比べた場合の心理学的現象・心理学的法則の独特さについての研究や、哲学者による「再現性」概念の分析の事例などについてサーヴェイをおこなった。この課題にかんして現在のところ最終的な研究成果をアウトプットすることはできていないが、来年度以降も取り組みを継続する予定である。
(2)2つ目の課題は、感性的経験(美的経験)の本性の探究である。芸術作品の鑑賞を典型例とするような感性的経験がもつ中心的特徴について、哲学者たちの議論をサーヴェイした。ある経験が美的なものであるためには、作品の形式や美的性質といった独特な経験の内容があれば十分であるとする立場がある一方で、注意・認知・情動などの独特な心的状態が必要であるとする立場があり、議論が続いている。後者の立場のなかでも、とくに美的経験には情動の関与が必要であるとする立場を取り挙げ詳しく分析した。この成果については、今年度、応用哲学会において途中経過を発表した。また、来年度初めに科学基礎論学会にて発表をおこなう予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)