社会的ジレンマ状況における協力発生メカニズムのマルチメソッドアプローチによる解明
Project/Area Number |
14J10962
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | The University of Aizu (2016) Tokyo Institute of Technology (2014-2015) |
Principal Investigator |
吉良 洋輔 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (80748757)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 社会的ジレンマ / Missing Hero Dilemma / 社会規範 / ゲーム理論 / 輪番 / コモンズ / 輪番制 / 囚人のジレンマ |
Outline of Annual Research Achievements |
繰り返しゲームを用いて、①Missing Hero Dilemmaにおける輪番制の分析と、②Unpopular Normの分析を行った。 ①では、一人のプレイヤーが協力することで公共財が供給され、それ以上の協力者は無駄となるMissing Hero Dilemmaの分析を行った。その結果、A.「順番に従えば協力をすべきプレイヤーが協力をしなかったら、次の順番に当たるプレイヤーは次期に協力をしない」という脅しによってサブゲーム完全ナッシュ均衡が維持されること、B.協力のコストが大きい「弱い」プレイヤーと小さい「強い」プレイヤーが混在する場合、強いプレイヤーほど頻繁に順番が来る輪番制が最も安定していること、の3点が確認できた。この結果は国際学会で口頭報告を行った。 ②では、Focal Actionを行うと、行ったプレイヤーはコストが発生し、他のプレイヤーには(正、負、またはゼロの)外部性が発生するNorm Enforcing Gameの分析を行った。このゲームでは、Costly punishmentが実行可能であるため、Perfect Folk Theoremで用いられるSimple Penal Code戦略やAxelrodのメタ規範戦略を想定した場合、外部性パラメタが負またはゼロの場合でもサブゲーム完全ナッシュ均衡が維持される。これは、例えばごみをポイ捨てすることが強制され、社会の成員がみな不幸になるUnpopular Normが維持された状態である。一方、本研究で提案したOpportunism戦略を用いれば、外部性パラメタが十分大きい場合にのみFocal Actionを強制する懲罰行動がサブゲーム完全ナッシュ均衡戦略において実行されることを確認した。この結果は国際学会で口頭報告を行い、現在Journal of Mathematical Sociologyの論文査読中である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)