X線観測に基づくMixed-Morphology型超新星残骸の系統的研究
Project/Area Number |
14J11783
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
|
Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
南 沙里 奈良女子大学, 人間文化研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2015)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2015: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 超新星残骸 / X線 / すざく衛星 / X線放射 / 複合型 / Kes 27 |
Outline of Annual Research Achievements |
Mixed-Morphology型超新星残骸の進化過程を解明するために、昨年度に引き続き、Mixed-Morphology型超新星残骸Kes27からのX線放射について解析を行った。 高エネルギー分解能のすざく衛星での観測データを用いた解析で、次の性質を持つことを明らかにした。(1)鉄元素からのKα輝線を初めて検出=>輝線の中心エネルギーは、鉄元素はあまり電離が進んでいないことを示す。(2)鉄輝線には大きなエネルギーの広がりが見られる=>鉄元素を含んだ複数の温度または電離状態をもつプラズマが併存。(3)スペクトルがシンプルな単一もしくは2成分のモデルとは一致しない=>異なる温度をもつ少なくとも3成分以上の成分から構成されている。(3)に関して、「星周物質による低温プラズマ」「中温プラズマ」「鉄を含む高温プラズマ」の3成分から成ると考えている。特に「中温プラズマ」におけるケイ素元素や硫黄元素からの輝線が従来のモデルでは再現できず、それぞれに独立した電離状態を持つ可能性も考えられる。 プロジェニター爆発後からの進化過程を明らかにするためには、空間構造を調べることが重要である。chandra衛星とすざく衛星のイメージを比較し、適当な領域に区切ったスペクトルを解析することで、空間ごとのプラズマの物理状態を調査した。結果、中心部に位置する「核」とその「周辺部」ではプラズマの物理状態が異なる傾向が見られた。しかしながら、最適な領域の決定は容易ではなく、さらに詳細な解析が必要とされる。 当初予定していた「複数のターゲットの解析結果を取得する」ことができず、「Mixed-Morphology型超新星残骸の進化過程の解明」まで達成できなかった。しかし、Kes27に非常によく似た特徴を持つ超新星残骸が複数発見されており、これらの研究結果を本研究で得られた結果と合わせることで、今後の進展が期待できる。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)