Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究の目的は、逐次オークションが財の売却順序に依らず効率的な配分を達成できるようにする方法を明らかにすることである。前年度の研究により、キャンセル付きせり上げオークションは売却順序に依らず効率的な配分を達成できることがしめされた。今年度は、キャンセル付きせり上げオークションの研究を継続した。効率的な配分を達成する動的直接メカニズムとしては、Bargemann and Valimaki(2010)が提示したDynamic Pivot Mechanism(DPM)が有名である。しかし、実経済においては、直接メカニズムが用いられる事は少なく、間接メカニズムが用いられることが多く、実験においても間接メカニズムの方が良いパフォーマンスを発揮することがSaid(2012)によって指摘されている。加えて、Said(2012)は同質財のケースにおいて、通常の逐次せり上げオークションはDPMと同じ配分と支払いを導く動的間接メカニズムであることが示した。これに対し、本研究では、逐次キャンセル付きせり上げオークションは異質財のケースにおいてDPMと同じ配分と支払いを導く動的間接メカニズムである事を示した。実際にオークションにキャンセルできる仕組みが導入されている例は多々ある。しかし、効率性に着目したキャンセルの設計の研究はなされておらず、キャンセルがどのような影響を与えるのか、そしてキャンセルをどのように設計すべきかが明らかにされていなかった。本研究は、効率性に着目してキャンセルと売却順序の関係を考えた最初の研究である。そして、本研究の結果は、キャンセルの具体的な設計を提供しているという点で、実社会へ与える影響も大きいと言える。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2015
All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)