逐次オークションにおける売却順序が与える影響の分析
Project/Area Number |
14J12034
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Economic theory
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
久保田 昌幸 東京大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 異質財 / 逐次オークション / キャンセル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、逐次オークションが財の売却順序に依らず効率的な配分を達成できるようにする方法を明らかにすることである。前年度の研究により、キャンセル付きせり上げオークションは売却順序に依らず効率的な配分を達成できることがしめされた。今年度は、キャンセル付きせり上げオークションの研究を継続した。 効率的な配分を達成する動的直接メカニズムとしては、Bargemann and Valimaki(2010)が提示したDynamic Pivot Mechanism(DPM)が有名である。しかし、実経済においては、直接メカニズムが用いられる事は少なく、間接メカニズムが用いられることが多く、実験においても間接メカニズムの方が良いパフォーマンスを発揮することがSaid(2012)によって指摘されている。加えて、Said(2012)は同質財のケースにおいて、通常の逐次せり上げオークションはDPMと同じ配分と支払いを導く動的間接メカニズムであることが示した。これに対し、本研究では、逐次キャンセル付きせり上げオークションは異質財のケースにおいてDPMと同じ配分と支払いを導く動的間接メカニズムである事を示した。 実際にオークションにキャンセルできる仕組みが導入されている例は多々ある。しかし、効率性に着目したキャンセルの設計の研究はなされておらず、キャンセルがどのような影響を与えるのか、そしてキャンセルをどのように設計すべきかが明らかにされていなかった。本研究は、効率性に着目してキャンセルと売却順序の関係を考えた最初の研究である。そして、本研究の結果は、キャンセルの具体的な設計を提供しているという点で、実社会へ与える影響も大きいと言える。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)