保存修復技法・思想の総合的研究:チェーザレ・ブランディ修復学の受容と現代性
Project/Area Number |
14J12338
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Fine art history
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Research Institution | Tohoku University of Art and Design |
Principal Investigator |
田口 かおり 東北芸術工科大学, 芸術学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | チェーザレ・ブランディ / 現代美術 / 保存修復 / 光学調査 / ドキュメンテーション / 修復の理論 / 古色 / ウンベルト・バルディーニ / 文化財レスキュー / 補彩 / 洗浄 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の最終年度に当たる2016年度は、これまでの2年間の研究成果を広く国内外にて発表・公開することに重点を置いた。 具体的には、西洋近代の保存修復分野における光学調査の活用と発展史を明らかにする試みの成果をマイクロ・ナノ啓発会第8回学術講演会の招聘講演において口頭発表したほか(「洗浄論争とオリジナル症候群(シンドローム):近代保存修復学と光学調査の射程」)、学会誌『表象』に学術論文「保存修復とX線の『暴力性』-キャサリン・ジルジュ《スザンナと長老達》をてがかりに」(『表象』第 11 号、2017年4月)を掲載するなどの実績を上げた。後者では、古色を作品の「生の痕跡」として残すことを目指してきた近代保存修復実践と、洗浄の是非と正当性を巡って各国で発生した論争の分析を下地として、現代における光学調査の活用法について論述した。 また、チェーザレ・ブランディの思想の現代性をめぐる検討として、「ベルギーのブランディ」と称されてきたポール・フィリッポの保存修復思想と技法について通史的な整理を行い、イタリアとベルギーの間で1940年代以降に培われてきた保存修復をめぐる諸概念を分析した。これらの取り組みの成果として、愛知トリエンナーレ企画シンポジウムに登壇し「現代美術の保存と修復」のテーマで行った講演、新聞寄稿記事「保存修復は作品の『死』をどう扱うのか」(中日新聞2016年 11月25日)などを挙げる。 さらに、INCCA-ASIA(アジア現代美術保存修復協会)加盟諸国美術館の現代美術保存修復分野において、現在どのような修復技法が採用されているのか、その背景にいかなる理論の応用がみられるのかについて調査を実施し、イタリア・ベルギー二おける近代修復理論との相違について検討を進めた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)
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[Presentation] 現代美術の保存と修復2016
Author(s)
岡田温司、天野太郎、金井直、田口かおり
Organizer
愛知トリエンナーレ企 画シンポジウム
Place of Presentation
名古屋市美術館
Year and Date
2016-09-18
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Invited
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