新たに発見された活性型L1トランスポゾンを利用した突然変異マウス作出と遺伝子同定
Project/Area Number |
15012224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
森 政之 信州大学, 医学部, 助教授 (60273190)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | レトロトランスポゾン / ラット / L1 / 突然変異 / Chediak-Higashi症候群 / Lyst |
Research Abstract |
ラットのlysosomal trafficking regulator(Lyst)遺伝子内に存在するL1b配列に関して以下の知見を得た。 1.L1bのレトロトランスポゾン特性を検討する目的で、L1bを哺乳動物発現ベクターpCEP4中にクローニングし、培養HeLa細胞にトランスフェクトして、転移の生じたG418耐性コロニーを多数得た。3'RACE法によるL1bの転移挿入したHeLa細胞の染色体部位の遺伝子の同定を試みた。しかしながら、全クローンコロニーにおいてL1b内の特定の部位を使用したpoly A化が生じており、遺伝子の同定には至らなかった。そこで、L1bとG418マーカー遺伝子との間にスプライスドナーを挿入した新たな発現コンストラクトを作製した。 2.serial analysis of gene expression(SAGE)法を用いて3ヶ月齢のBDF1系マウス精巣でのL1配列の発現パターンを調査した。また、老化して精巣での染色体DNAのメチル化などに乱れが生じた場合にともないL1の転写活性が変化する可能性を調査するために、29ヶ月齢のBDF1系マウス、および促進老化のモデルである14ヶ月齢のSAMP1系マウスを用いて、同様に調査を行なった。その結果、いずれの系統、月齢においてもL1配列の発現は極めて低いことが明らかとなった。L1をマウス精巣で強制発現させるためには、より強力なプロモーターを用いる必要があることが示唆された。L1bのマウス精巣での高発現を誘起するために、精巣特異的プロモーターであるヒストンH1t遺伝子のプロモーターの下流にL1bを連結した発現コンストラクトを作製した。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)