(DNAプール)PLACE-SSCP法による自己免疫疾患の病因遺伝子の網羅的探索
Project/Area Number |
15012238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
堀内 孝彦 九州大学, 大学病院, 講師 (90219212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 健志 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (00019671)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥7,100,000 (Direct Cost: ¥7,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥7,100,000 (Direct Cost: ¥7,100,000)
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Keywords | 遺伝子解析 / 一塩基多型(SNP) / 全身性エリテマトーデス |
Research Abstract |
今年度は40個の遺伝子を第一次の病因遺伝子スクリーニングの対象として選択した。それぞれの遺伝子のすべてのエクソンについて特異的に増幅させうるプライマーをイントロン部位に作成した。またプロモーター領域と考えられる部分についても増幅できるプライマーを作成した。全身性エリテマトーデス(SLE)患者11名、健常人1名について、PLACE-SSCP、塩基配列決定を行い、SNP同定を進めた。 40個の遺伝子のうち29遺伝子についてプロモーター、エクソンの全領域の解析を終了した。合計150個のSNPを同定した。内訳はプロモーター領域52個、翻訳領域31個うちアミノ酸の変化を伴うもの10個、非翻訳領域45個、イントロン領域22個であった。残りの11個の遺伝子についても解析を進めている。今後、多数のSLE患者ならびに健常人について、DNAをプールしてPLACE-SSCPを行い、SNPの頻度を明らかにするとともに、有意に差があるものを探索する。 以上が終了すれば、さらに第二次のスクリーニングとしてさらに対象遺伝子を選定して、同様の解析を進める。また機能解析についても、アミノ酸が変化したものについて順次解析を進める予定である。 我々が開発した(DNAプール)PLACE-SSCP法は、SNPの頻度を一度に数百人の単位で正確かつ迅速に解析できる方法であり、高度に自動化されたものである(Am.J.Hum.Genet.2001)。この方法を用いることにより、極めて効率よくSNPの頻度を決定することが可能となった。大規模にSNP頻度を解析できる独自のシステムを有していることは、他のグループにない特徴である。なお、すでに我々は、従来の遺伝子解析システムを用いて、いくつかのSLEの病因となりうる遺伝子異常を明らかにしてきたが、これらの成果は世界的な水準にあると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)