本態性高血圧症の候補遺伝子多型とその機能解析および中間型形質の同定
Project/Area Number |
15012251
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
相馬 正義 日本大学, 医学部, 講師 (30246855)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥7,400,000 (Direct Cost: ¥7,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥7,400,000 (Direct Cost: ¥7,400,000)
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Keywords | 高血圧 / 遺伝子多型 / 関連研究 / レニン / プロスタサイクリン / A型ナトリウム利尿ペプチド / 遺伝子機能 / 心筋梗塞 |
Research Abstract |
本態性高血圧症(EH)の候補遺伝子であるレニン遺伝子、プロスタサイクリン合成酵素遺伝子、A型ナトリウム利尿ペプチド受容体遺伝子について、関連研究、遺伝子機能、中間型について検討し、以下の結果を得た。 1.ヒトレニン遺伝子について、PCR-SSCP法で、新たに3つの遺伝子多型を発見した。すなわち、イントロン4にSNP、イントロン7にVNTR、エキソン9にミスセンス変異を見出した。これらのハプロタイプはEHと有意な関連を認めた。特にエキソン9のG/G遺伝子型を持つEH患者では、G/A、G/G型に比べ、血漿レニン活性が有意に高かった。以上より、エキソン9のG/A多型は、レニン活性に影響を与え、EH発症に関与している可能性が示唆される。 2.プロスタサイクリン合成酵素遺伝子について、遺伝子上流のT-192G、プロモーター領域のVNTR、エキソン8のC/A多型について、関連調査を行い、ハプロタイプについても検討したが、EHとの相関は認めなかった。 3.A型ナトリウム利尿ペプチド受容体遺伝子のエキソン3のミスセンス変異M341Iについて、EHおよび心筋梗塞との関連を検討した。EHおよび心筋梗塞患者は対照者に比べCアレルが有意に高頻度であった。このペプチドの3次元構造解析から、M341I変異は受容体機能に影響を与えている可能性が高い事より、Cアレルは受容体機能低下をさせ、EHおよび心筋梗塞を引き起こす可能性がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)