基本転写因子TFIIDに支配される標的遺伝子群の網羅的単離とそのプロモーター特性
Project/Area Number |
15013247
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
古久保 哲朗 横浜市立大学, 総合理学研究科, 教授 (10271587)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
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Keywords | 転写調節機構 / 転写因子 / 基本転写因子 / 転写制御 / 出芽酵母 / マイクロアレイ / TFIID / TAF |
Research Abstract |
コアプロモーター構造を認識する基本転写因子TFIIDは、転写調節因子から受け取った信号を転写量の増減へと変換する上で中心的な役割を果たす。我々はTAF1のTBP機能阻害領域TANDがTFIIDによる転写活性化の分子スイッチとして機能する可能性を示すとともに、コアプロモーターの認識能に異常をきたすtaf1点変異体を複数単離し(N568Δ,T657K)、その解析を進めてきた。TFIIDを含む普遍的転写因子間の機能的ネットワークの実体を明らかにしていくためには、それぞれの標的遺伝子を網羅的に単離するというゲノム生物学的手法が極めて有効である。 今年度は、昨年度までにDNAチップ法を用いて同定したTANDの標的遺伝子の一つであるHIS4について、制限温度下における転写量減少の分子機構について詳しい解析を行った。その結果、TAND欠失により(1)転写調節因子BAS1からRNAポリメラーゼIIへの転写活性化シグナルの伝達効率が著しく低下すること、及び(2)BAS1の有する二種類の転写活性化ドメイン(AD)のうち、C端側に存在するADからのシグナルが特異的に阻害されることが明らかとなった。またDNAチップ法により同定した数百個の標的遺伝子のプロモーター解析を効率よく行うため、ポリリン酸の蓄積量を指標に遺伝子発現量を非破壊的にモニタリングする新規ハイスループット型プロモーターマッピング法について検討を行った。その結果、転写オフのキネティックスをレスポンス良く測定できるレポーター遺伝子の開発と、この系を組み込んだ酵母を^<31>P-NMR測定用トレイに自動的に整列させるためのコロニースポッターの開発に成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)