新しいポリグルタミン病SCA17(TBP病)のモデル動物系の作成と分子病態解析
Project/Area Number |
15016029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中村 浩一郎 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40282644)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥6,900,000 (Direct Cost: ¥6,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥6,900,000 (Direct Cost: ¥6,900,000)
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Keywords | ポルグルタミン病 / トランスジェニックマウス / SCA17 / TATA結合蛋白 / モデル動物 / 転写因子 / 治療 |
Research Abstract |
SCA17トランスジェニックマウスの作成 SCA17患者リンパ球を出発材料としてRT-PCRを行いTet-on/Tet-off gene expression systemであるpBI-EGFP vectorにヒト変異TBP cDNAの組み込みを行った。CAGがさらに伸長した変異TBPをPCRにて作成した(pBI-EGFP-TBP-Q37,56,98,168,199)。このpBI-EGFP-TBP_Q199 vectorのinsert部分を切り出し、microinjention法によりトランスジェニックマウスを作成した。産仔の尾DNAよりTBP配列およびEGFP配列を増幅するプライマーをそれぞれ用いてPCRにてtaransgeneを確認し、Q199トランスジェニックマウスを5株樹立した。Q199トランスジェニックマウス5株のF1すべてにおいて胚細胞導入が確認され、現在F3まで継代繁殖中である。F1〜F3において発達面、行動面、生存期間のいずれにおいても野生型との間に有意な差はなかった。一方コントロールとして用いる予定だったQ37トランスジェニクマウスは計3回microinjectionを行ったが、PCRおよびサザンブロットにてtransgeneの確認が出来なかった。今後、コントロールマウスはドキシサイクリン投与(+)群で代用する予定である。Q199トランスジェニックマウスと交配するTet-Offマウス:B6.Tg-TgN(Eno2tTA)5021NesはJackson研究所より購入し、継代繁殖を行った。これらQ199トランスジェニックマウスとB6.Tg-TgN(Eno2tTA)5021Nesとを交配し、本研究の目的である。ダブルトランスジェニックマウスが独立した4系統に得られた。現時点では明らかな胎生致死は確認されず、幼若なダブルトランスジェニックマウスにも明らかな表現型は確認されていない。今後、加齢段階で表現型の観察を継続すると心もに、マウス脳の病理学的検討を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
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