サッケード及び滑動性眼球運動制御における大脳-小脳連関の役割
Project/Area Number |
15016040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
篠田 義一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60010104)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
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Keywords | 前庭神経 / 電場電位 / 滑動性眼球運動 / 前頭眼野 |
Research Abstract |
小脳は単に運動だけでなく様々な認知に関連した脳の高次機能に関与している可能性が報告されているが、小脳から大脳連合野への投射の有無とその経路についての知見は少ない。小脳障害の病態生理を考える時、小脳から直接脳幹に行く経路と、小脳から大脳を介する経路のそれぞれの果たす役割を分離して考えることが必要であるが、小脳から大脳の眼球運動関連領野への投射の有無、逆に大脳連合野から投射を受ける小脳皮質部位についても一部しか明らかでない。 本研究の目的は、サルの小脳から前頭葉眼球運動関連領野へ入力の有無を層別電場解析で明らかにすることである。 本年度は、サッケードとsmooth pursuitを訓練したサルを用い、ユニット記録及微小電流刺激を行い、前頭眼野の眼球運動関連領野を同定した。弓状溝の前部のarea8にサッケード関連細胞が、弓状溝をまたいで棘のまわりにsmooth pursuitに関連する細胞が見いだされた。これらの部位に記録電極を置き、同一サルの麻酔下で、前庭神経の選択的電気刺激を行い、前頭眼野の大脳眼球運動関連領野から誘発電位をマップした。大脳表面から反応がとれる場合、area6への小脳投射による反応と前頭眼野の眼球運動関連領野への投射による反応との区別が極めて難しい。そこで、反応がある部位では、層別電場電位の解析を行った。刺激効果を調べた。その結果、前庭神経から前頭眼野への投射の存在を示唆する結果が得られた。また、この前庭入力を受ける皮質部位は、前庭核にWGA-HRPを注入したところ、多数の逆行性に染色される細胞があったところから、前庭核へ投射することが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)